名古屋大学出版会

名古屋大学出版会について

名古屋大学出版会は1982年に設立された大学出版の法人であり、学術研究や文化の振興を目的としている組織です。当初は任意団体としてスタートし、1985年には財団法人としての地位を確立しました。中部地方を核にして、全国の大学や研究機関と協力しながら、研究書や教科書など多岐にわたる出版を行っています。

組織の構成と背景

名古屋大学を中心に、他にも愛知教育大学や名古屋工業大学、愛知県立大学など、多くの大学から理事や評議員が参加しており、共同で運営が行われています。2012年には公益法人制度の改革に伴い、一般財団法人へ移行しました。名古屋大学出版会の事務所は大学内に位置し、大学が建設したオフィスを使用しています。

出版の実績

名古屋大学出版会は、2024年3月31日現在で1129点の出版点数を誇り、また262件の受賞歴があるという実績を持ちます。特に、研究書や大学教科書の刊行に力を入れ、質の高い学術書を数多く発表しています。1998年には梓会出版文化賞特別賞を受賞し、その後も様々な賞を獲得しています。例えば、2006年には中日文化賞を受賞し、「学術分野での先駆的出版活動」が評価されました。

受賞作品と出版物の多様性

同会では、多くの受賞図書が生まれていて、例えば1985年にはMarie-Agnès Morita-Clémentの著作がフランス学士院から鋼賞を獲得しています。1991年には伊藤正直の『日本の対外金融と金融政策』がエコノミスト賞を受賞するなど、著者の幅広いジャンルが受賞に繋がっています。

助成制度と地域貢献

名古屋大学出版会は、中部地方の11県に在職する研究者の研究成果を支援するために、刊行助成制度を設けています。この制度は地域の学術的な活動を促進し、より良い研究環境を提供することを目指しており、多くの研究者がこの制度を利用しています。

結論

名古屋大学出版会は、その長い歴史と実績を背景に、今後ますます多様な学術分野での出版活動を展開していく見込みです。学術研究の発展に寄与し、地域社会と連携しながら、より良い未来のために努力を続けています。

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