名古屋市北図書館

名古屋市北図書館

名古屋市北図書館は、名古屋市北区志賀町に位置する、名古屋市図書館の分館の一つです。1967年の開館以来、地域の方々に親しまれてきました。2014年度のデータでは、11万冊を超える蔵書と、年間約49万件の貸出実績があります。

蔵書構成

多様なニーズに応えるため、幅広いジャンルの資料を所蔵しています。

図書: 一般書約8.6万冊、児童書約3万冊
新聞: 32紙
雑誌: 253誌
視聴覚資料: 紙芝居780組、CD726枚、カセットテープ406巻、ビデオテープ574巻、ビデオディスク151枚、CD・DVD-ROM 69枚

歴史

1967年、名古屋市の「1区1館構想」に基づき、市内8番目の図書館として開館しました。開館当初は、児童書と一般書を同じ部屋に配置する「ワンルームシステム」を採用し、親子連れを中心に多くの利用者を集めました。特に小中学生の利用が多く、貸出登録者数は市内でもトップクラスでした。2000年には、東志賀公園の西隣に新築移転し、現在の場所に移りました。

特色

地域に密着した特色ある蔵書が魅力です。

「街道と旅」のコーナー: 街道や名所図会、絵図などを集めたコーナーです。
医療情報コーナー: 名古屋市立西部医療センターと連携し、医療関係の図書資料を提供しています。
ジャズコーナー: 「ジャズの街」をPRする北区の取り組みに合わせて設置されました。2019年には、名古屋城北ライオンズクラブからジャズCDが寄贈されています。

北区勤労青少年文庫

1968年に開始された独自のサービスで、区内の事業所に図書を団体貸出するものでした。しかし、利用者の減少により数年後に廃止されました。

楠文庫

1970年に楠学習センター内に開設された分館です。開館日が限られていましたが、1997年に楠図書館が開館したことで閉鎖されました。

サービス

図書館の利用は誰でも可能ですが、館外貸出には利用者登録が必要です。愛知県在住、在勤、在学者の方が登録できます。

館外貸出

図書は14日間で6冊まで、紙芝居は3組、カセットテープ・CD・DVDは3点、紙芝居舞台1台まで借りられます。返却は、紙芝居舞台以外は名古屋市図書館の各館で可能です。ただし、貸出点数は名古屋市図書館全館で共通です。

開館時間

火曜日～土曜日: 午前9時30分～午後7時00分
日曜日・祝日: 午前9時30分～午後5時00分

休館日

月曜日（祝日の場合は開館し、翌日休館）
毎月第3金曜日（祝日の場合は開館）
年末年始（12月29日～1月4日）

沿革

1966年12月27日: 起工式
1967年6月15日: 開館式
1968年6月17日: 北区勤労青少年文庫開設
1970年7月17日: 楠文庫を楠学習センター内に開設
1997年7月10日: 楠図書館開館に伴い、楠文庫を廃止
2000年6月30日: 東志賀公園西隣に新築移転
2009年4月1日: 窓口等業務委託をモデル実施

交通アクセス

地下鉄: 名古屋市営地下鉄名城線 黒川駅下車後、徒歩12分
バス: 名古屋市営バス 幹栄1・黒川11・黒川12「北図書館」停留所下車、徒歩1分

参考文献

名古屋市北図書館 編『北図書館30年のあゆみ』名古屋市北図書館、1998年。
名古屋市北図書館 編『北図書館20年のあゆみ』名古屋市北図書館、1988年。
名古屋市北図書館 編『開館10年のあゆみ』名古屋市北図書館、1977年。

関連項目

* 名古屋市立北陵中学校

公式サイト

名古屋市北図書館公式サイト

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