名古屋市港図書館

名古屋市港図書館について

名古屋市港図書館は、名古屋市港区港楽に位置する名古屋市図書館の分館です。1967年（昭和42年）に、名古屋市図書館の7番目の図書館として、港北公園の一角に開館しました。当時、周辺には工場が多く、煤煙対策として開館当初から冷暖房設備が完備されていました。建設にあたっては、社会教育協力委員や地元企業からの寄付によって、冷房設備などの備品が整備されました。

歴史

開館当初は、区内の小中学校の意見を参考に蔵書が選定され、名古屋市図書館としては初の試みでした。当初はワンルームシステムを採用していましたが、蔵書の増加に伴い閲覧室が手狭になったため、1971年（昭和46年）に児童向け図書を2階に移し、小中学校室として分離しました。1975年（昭和50年）には増築工事のため一時休館となり、その間、貸出冊数の増加や期間延長、近隣施設への蔵書貸し出し、南陽文庫の開設、団体貸出、移動図書館など、様々な方法で利用者の不便を最小限に抑える努力がなされました。

老朽化に伴い、1997年（平成9年）には港北公園芝生広場に仮設されたプレハブ2階建ての仮設図書館が開館し、1999年（平成11年）9月17日に現在の新館が開館しました。2階には「海と港資料室」が設けられ、海や港に関する資料や、船のミニチュア模型、海図、地球儀などが展示されています。また、津波などについての防災情報センターが併設されています。

2018年（平成30年）には、近隣に開業した商業施設「ららぽーと名古屋みなとアクルス」内に図書返却ポストが設置され、地域貢献の一環として利用されています。

サービス

図書館の利用は誰でも可能ですが、館外貸出には愛知県在住・在勤・在学者のみが対象の利用者登録が必要です。

館外貸出

図書は14日間で6冊まで、紙芝居は3組まで、カセットテープ・CD・DVDは3点まで、紙芝居舞台は1台まで借りることができます。返却は紙芝居舞台以外は、名古屋市図書館の各館で可能です。貸出点数は、名古屋市図書館全館で共通して計算されます。

開館時間

火曜日から土曜日：午前9時30分から午後7時00分
日曜日・祝日：午前9時30分から午後5時00分

休館日

月曜日（祝日の場合は開館し、翌日休館）
毎月第3金曜日（祝日の場合は開館）
年末年始（12月29日から1月4日まで）

参考文献

名古屋市港図書館 編『港図書館30年のあゆみ』名古屋市港図書館、1998年3月。

外部リンク

* 公式ウェブサイト（日本語）

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