名古屋市熱田図書館

名古屋市熱田図書館について

名古屋市熱田図書館は、名古屋市熱田区神宮三丁目に位置する名古屋市図書館の分館です。この図書館は、その歴史の中で二つの大きな時代を経てきました。一つは熱田神宮境内地にあった時代、もう一つは現在の複合施設に移転してからの時代です。

歴史

熱田神宮時代（1960年 - 2001年）

1958年、東邦ガスからの寄付を基に、名古屋市は図書館整備を計画しました。当時、市内の図書館は鶴舞、栄、県の3館のみでした。熱田神宮の能楽殿東隣の土地が選ばれ、1960年9月1日に名古屋市で3番目の市立図書館として開館しました。

開館当初から、熱田図書館は他の図書館との差別化を図り、市南部の工業地帯を考慮して産業に関する蔵書を重点的に収集しました。また、学習室の提供や郷土資料の収集も重要な役割でした。南ロータリー文庫や橘川文庫といった寄贈図書も充実しました。1967年には井上護謨工業からの寄付により全館冷房が実現し、1973年には増築も行われました。

複合施設時代（2001年 - ）

2001年10月9日、熱田図書館はJR東海道本線熱田駅近くの区役所等複合施設に移転し、新たなスタートを切りました。これにより、図書館はより多くの市民にとってアクセスしやすい場所となりました。

サービス

図書館は誰でも利用できますが、館外貸出には利用者登録が必要です。愛知県在住、在勤、在学者の方が登録できます。

館外貸出

図書は14日間で6冊まで、紙芝居は3組、カセットテープ、CD、DVDは3点、紙芝居舞台は1台まで借りることができます。返却は紙芝居の舞台を除き、名古屋市図書館の各館で行えます。ただし、貸出点数は全館で共通して計算されます。

開館時間

• - 火曜日から土曜日: 午前9時30分から午後7時00分
• - 日曜日、祝日: 午前9時30分から午後5時00分

休館日

• - 月曜日（祝日の場合は開館し、翌日休館）
• - 毎月第3金曜日（祝日の場合は開館）
• - 特別整理期間
• - 年末年始（12月29日から1月4日まで）

参考文献

• - 名古屋市熱田図書館『熱田図書館30年のあゆみ』名古屋市熱田図書館、1991年。
• - 名古屋市鶴舞図書館 編『鶴舞図書館四十年史』名古屋市鶴舞図書館、1963年。
• - 熱田区制五十周年記念誌編集部会 編『熱田区誌』熱田区制五十周年記念事業実行委員会、1987年。

外部リンク

• - 公式ウェブサイト

名古屋市熱田図書館は、地域の文化と学習の拠点として、これからも多くの人々に利用されるでしょう。

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