名古屋車両所

名古屋車両所について

名古屋車両所（なごやしゃりょうしょ）は、愛知県名古屋市中村区に所在し、東海旅客鉄道（JR東海）の関西支社が管轄する重要な車両基地です。この施設では、東海道新幹線に使用される新幹線用車両に対する仕業検査や臨時検査が定期的に行われています。

立地と構造

名古屋車両所は庄内川の左岸に位置しており、名古屋駅からは上下本線に挟まれた形で約2.1kmにわたり並行しています。この基地への回送線は下り本線を越えて分岐しており、さらに約1.4kmの距離を進むと車両基地に到達します。また、名古屋車両所と並行して新幹線鉄道事業本部管轄の名古屋保線所基地への回送線も設けられており、両者を合わせて「日比津基地」または「日比津電車基地」と呼ばれることもあります。この地は元々、新幹線による貨物輸送のための日比津貨物駅として確保されていた経緯があります。

車両の運用

名古屋車両所には特定の所属車両は存在しませんが、主に早朝や深夜に名古屋駅で発着する車両の夜間留置、そして日中に名古屋駅から発車する「こだま」の折り返し整備や待機が行われています。この運用は新幹線のスムーズな運行を支える重要な役割を果たしています。

歴史

名古屋車両所は1975年（昭和50年）3月、山陽新幹線の博多開業に伴い供用が開始されました。それ以前は国鉄の大阪第一運転所や名古屋支所として利用されており、長い間新幹線の運行に寄与してきた歴史があります。

設備

羨ましく思うほど充実した設備を備えています。具体的には、着発収容線が11線、仕業検査線が3線を有しており、これにより日々の点検や整備が効率的に行われています。この広大な基地があることで、多様な運行スケジュールに対応することが可能になっています。

名古屋車両所は、新幹線の安定運行を支えるだけでなく、地域経済にとっても重要な役割を持つ施設であり、今後もその機能を拡大し続けることでしょう。

もう一度検索