名岐駅伝

名岐駅伝（めいぎえきでん）

名岐駅伝は、毎年2月の上旬に岐阜と名古屋の間で開催される駅伝競技で、一般男子部と高校男子部が行われます。この大会には、愛知、岐阜、三重、長野、石川、福井から実業団や高校が参加し、一定以上の実力を持つチームが参加資格を得ています。

歴史

名岐駅伝は、1930年（昭和5年）にスタートし、以降ほぼ毎年開催されていますが、1944年から1947年、1966年から1977年までは開催されていませんでした。中部地区最古かつ最大規模の駅伝大会として知られ、多くの観客を魅了しています。過去にはCBCテレビでの録画中継も行われていましたが、最近ではその放送が行われていないため、観客による直接の応援が一層重要となっています。

コース概要

名岐駅伝のコースは、2007年大会から変更が行われ、一般男子の部は全6区間で合計52.6キロ、各区間は以下のように設定されています。

• - 第一区（12.4km）: 大垣城ホール前 - 岐阜県庁前
• - 第二区（7.3km）: 岐阜県庁前 - 中日新聞岐阜支社前
• - 第三区（6.0km）: 中日新聞岐阜支社前 - 笠松大洋電機前
• - 第三区（9.8km）: 笠松大洋電機前 - 一宮中日新聞支局前
• - 第三区（6.2km）: 一宮中日新聞支局前 - 稲沢下津交番前
• - 第六区（10.9km）: 稲沢下津交番前 - 中日新聞社前

一方、高校男子の部は全6区間で合計40.2キロで、各区間の距離は以下のようになります。

• - 第一区（7.3km）: 岐阜県庁前 - 中日新聞岐阜支社前
• - 第二区（6.0km）: 中日新聞岐阜支社前 - 笠松大洋電機前
• - 第三区（9.8km）: 笠松大洋電機前 - 一宮中日新聞支局前
• - 第三区（6.2km）: 一宮中日新聞支局前 - 稲沢下津交番前
• - 第三区（4.3km）: 稲沢下津交番前 - トヨタ自動車清洲研修センター前
• - 第六区（6.6km）: トヨタ自動車清洲研修センター前 - 中日新聞社前

参加資格

名岐駅伝の参加資格は厳格に定められています。一般男子の部は前年度の大会で一定以上の成績を収めたチームに加え、中山道東濃駅伝の上位6チーム、東海学生駅伝の上位3チーム、駅伝カーニバルの上位6チームからも選出されます。また、高校男子の部は全国高校駅伝の県予選の順位に基づいて選出され、愛知と岐阜のチームには特別に駅伝カーニバルで上位8チームが出場権を得られる仕組みになっています。

近年の優勝チーム

2000年以降の優勝チームの情報は蓄積されており、毎年異なるチームが栄光を手にしています。

課題

名岐駅伝の開催日は別府大分毎日マラソンと重なることが多く、これにより、中部地方の実業団選手が全国規模の大会に参加できないことが問題視されています。2011年には初めて1月に開催され、別府大分毎日マラソンとの競合を避けることができましたが、その結果として大阪国際女子マラソンが同日に行われるという事態にもなっています。

まとめ

名岐駅伝は、中部地域の伝統を代表する大会であり、多くの選手たちが日々の努力を重ね、参加を目指しています。この大会はただのスポーツイベントではなく、地域の絆や選手たちの成長を象徴する重要な場でもあります。

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