名栗村

名栗村（なぐりむら）

名栗村は、かつて埼玉県の南西部に位置していた入間郡の村です。2005年1月1日に飯能市に編入合併され、その歴史に幕を閉じました。ここでは、名栗村の歴史、地理、交通、観光スポットについて詳しく解説します。

地理

名栗村は、埼玉県南西部に位置し、周囲を山々に囲まれた自然豊かな地域でした。村の西側には秩父山地が連なり、豊かな森林資源を有していました。また、村内には名栗川が流れ、美しい景観を作り出していました。

隣接していた自治体

名栗村は、以下の自治体と隣接していました。

埼玉県
飯能市
秩父市
秩父郡：横瀬町
東京都
青梅市
西多摩郡：奥多摩町

歴史

名栗村は、明治時代初期の町村制施行によって誕生しました。以下に、名栗村の主な歴史をまとめます。

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行に伴い、秩父郡上名栗村と下名栗村が合併し、秩父郡名栗村が発足しました。
1921年（大正10年）7月1日：秩父郡から入間郡へ所属が変更されました。
2005年（平成17年）1月1日：飯能市に編入合併され、名栗村は廃止されました。

村長

名栗村の最後の村長は、平沼弥太郎氏でした。

地域

教育

名栗村には、以下の学校がありました。

中学校
名栗村立名栗中学校
小学校
名栗村立名栗小学校

交通

名栗村には鉄道は通っていませんでしたが、バス路線が利用されていました。

鉄道
村内には鉄道路線は存在しませんでした。過去には鉄道敷設の計画がありましたが、実現には至りませんでした。
バス
国際興業バス（飯能営業所管轄）が、飯能駅を中心に村内各地を結んでいました。
主な路線
飯能駅 - 東飯能駅 - 原市場 - 久林 - 川又 - （さわらびの湯） - 名栗車庫 - 名郷 - 湯の沢
飯能駅 - 東飯能駅 - 原市場 - 久林 - 川又 - （さわらびの湯） - 名栗車庫 - 名郷
飯能駅 - 東飯能駅 - 原市場 - 久林 - 川又 - （さわらびの湯） - 名栗車庫
名栗車庫 → 名郷 → 湯の沢
道路
以下の県道が村内を通っていました。
埼玉県道53号青梅秩父線
埼玉県道70号飯能下名栗線
埼玉県道73号秩父上名栗線
埼玉県道395号南川上名栗線

観光スポット

名栗村には、以下のような観光スポットがありました。

名栗湖：ダム湖であり、周辺の自然景観とともに人気を集めていました。
名栗温泉：温泉施設があり、日帰り入浴も可能でした。
名栗川橋：土木学会選奨土木遺産に選ばれた歴史的な橋です。
村営日帰り温泉 さわらびの湯：温泉施設として、地域住民や観光客に利用されていました。
白雲山 鳥居観音：山中に建てられた観音像があり、参拝に訪れる人がいました。
名栗げんきプラザ：青少年向けの宿泊施設であり、自然体験活動が行われていました。

脚注

名栗村は、2005年に飯能市に編入合併され、現在は飯能市の一部となっています。

関連文献

「上名栗村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ247秩父郡ノ3、内務省地理局、1884年6月。
「下名栗村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ247秩父郡ノ3、内務省地理局、1884年6月。

関連項目

* 埼玉県の廃止市町村一覧

名栗村は、豊かな自然と歴史を持つ魅力的な村でした。現在は飯能市の一部となっていますが、その歴史と文化は今もなお人々に語り継がれています。

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