aiko 27thシングル「向かいあわせ」詳細解説
2010年4月21日、
シンガーソングライターaikoの27枚目の
シングル「向かいあわせ」(PCCA-03181)が
ポニーキャニオンより発売されました。前作「
戻れない明日」から約2ヶ月、アルバム『BABY』からは約1ヶ月という短いスパンでのリリースとなりました。初回限定盤はカラートレイ仕様となっており、ジャケット写真は初回限定盤と通常盤で共通です。
制作背景と楽曲について
本作「向かいあわせ」は、
映画『
ダーリンは外国人』の主題歌として制作されました。タイアップが決まってからの制作開始でしたが、
映画のことは意識せず制作を進めた結果、歌詞の「暑い坂を上ったとこ」という表現と、
映画の舞台となる家の設定が偶然一致するという面白いエピソードがあります。
カップリング曲には、「カケラを残す」と「甘い絨毯」の2曲が収録されています。「カケラを残す」は数年前に制作された楽曲で、aikoの多忙なスケジュールの中レコーディングされました。一方「甘い絨毯」は、8thアルバム『秘密』制作時にレコーディングされていたものの、収録時間の都合で収録が見送られ、その後9thアルバム『BABY』への収録も検討されましたが、同系統の
バラードである「トンネル」が優先されたため、最終的に今作で日の目を見ることになりました。なお、2016年5月現在、「甘い絨毯」はaikoの全楽曲の中で最も演奏時間が長い楽曲として知られています。
「向かいあわせ」は、
2010年のNHK紅白歌合戦でも披露され、aikoの代表曲の一つとして広く知られるようになりました。この曲は、aikoにとって「スター」(2005年)以来約4年半ぶり、通算3曲目となる
映画主題歌となりました。
ミュージックビデオ
「向かいあわせ」のミュージックビデオは、
中江功監督によって制作されました。ミュージックビデオ集『
ウタウイヌ4』(2012年
4月21日発売)に収録された後、2013年7月16日には
YouTubeで公開され、多くのファンに視聴されています。
収録アルバム
「向かいあわせ」は、2011年2月に発表されたベストアルバム『まとめI』『まとめII』には収録されませんでしたが、翌年6月に発表されたオリジナルアルバム『
時のシルエット』に収録され、アルバム初収録となりました。
まとめ
「向かいあわせ」は、
映画タイアップ、紅白歌合戦での歌唱、そしてカップリング曲の背景など、様々なエピソードが詰まった
シングルです。aikoの音楽性と、制作過程における様々な偶然の一致、そして楽曲へのこだわりが感じられる作品と言えるでしょう。この
シングルは、aikoのキャリアにおいて重要な位置を占める作品であり、aikoファンにとって必聴の一枚です。 aikoの楽曲制作に対する姿勢や、音楽への情熱が感じられる作品となっています。