吸血鬼はお年ごろ

吸血鬼はお年ごろ

赤川次郎氏によるライトノベルシリーズ。
集英社コバルト文庫から1981年12月に第1作が刊行されて以来、長年にわたり多くの読者に愛されています。2009年からは集英社文庫版も発売され、電子書籍化もされています。

コバルト文庫における売り上げは歴代1位を誇り、2018年1月時点でシリーズ累計発行部数は971万部を記録しています。

あらすじ

本作は、吸血鬼の父と人間の母を持つ主人公、神代エリカを中心に物語が展開されます。エリカは吸血鬼としての特殊能力を受け継ぎながらも、血を吸うことを嫌い、人間として生活を送っています。父クロロックや、義母の涼子、異母弟の虎ノ介など、個性豊かな家族や友人たちとの日常が、ユーモラスに描かれています。

登場人物

神代エリカ: 本作の主人公。吸血鬼の父と人間の母を持つハーフ。血を飲まずに生活している。
フォン・クロロック: エリカの父。トランシルヴァニア出身の吸血鬼。現在は日本で会社社長をしている。
涼子: クロロックの後妻で、エリカの義母。元エリカの高校の後輩。
虎ノ介: クロロックと涼子の息子で、エリカの異母弟。噛み癖がある。
大月千代子: エリカの親友。冷静で大人びた性格。
橋口みどり: エリカの親友。食いしん坊で小柄。

特徴

本作は、吸血鬼という存在を身近に感じさせる、親しみやすい作風が魅力です。ミステリー要素も含まれており、エリカたちが様々な事件に巻き込まれる様子が描かれています。また、シリーズを通して、エリカの成長や家族との絆が描かれている点も、読者を引きつける要素となっています。

イラスト

コバルト文庫版のイラストは、初期は長尾治氏が担当していましたが、2008年からはひだかなみ氏に交代しました。集英社文庫版では、ホラグチカヨ氏が表紙イラストを手がけています。

メディアミックス

1985年には、早見優主演でテレビドラマ化されました。また、LPレコードやカセットブックも発売されています。

既刊一覧

シリーズは多数の作品が刊行されており、2023年7月20日時点でコバルト文庫（集英社オレンジ文庫）から41巻、2024年10月現在で集英社文庫から31巻が刊行されています。

(コバルト文庫、集英社文庫の既刊タイトルリストは省略)

長年にわたり愛され続けている「吸血鬼はお年ごろ」シリーズ。ユーモアとミステリーが織りなす、吸血鬼一家の物語をぜひお楽しみください。

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