呉宰碩

呉 宰碩（オ・ジェソク）

呉宰碩（Oh Jae-Suk）は、1990年1月4日生まれの韓国京畿道出身のプロサッカー選手です。彼は現在、Kリーグの大田ハナシチズンでDFポジション（サイドバック）としてプレイしており、元韓国代表選手でもあります。

来歴

彼のサッカーキャリアは高校時代から始まり、韓国の年代別代表に選ばれました。2007年には韓国で開催された2007 FIFA U-17ワールドカップに出場し、その実績が評価されました。高校卒業後は慶煕大学校に進学し、2008年に行われたU-19アジアユース選手権大会ではチームを3位に導き、翌年のFIFA U-20ワールドカップ出場権を獲得。その年、エジプトでのU-20ワールドカップにも出場しました。

2010年に水原三星ブルーウィングスに入団するものの、期待された成果を上げることはできず、翌年には江原FCに期限付き移籍。江原FCではレギュラーの座を獲得し、2012年にはチームに完全移籍。この年、ロンドン五輪に出場し、韓国代表チームの銅メダル獲得に大きく貢献し、兵役免除の特権を得ました。

2013年にはJリーグのガンバ大阪に完全移籍し、最初のシーズンは出場機会が限られていましたが、2014年には安定したパフォーマンスを見せ、チームのリーグ優勝と国内タイトル三冠に貢献しました。 2015年には、ロシア・ワールドカップのアジア予選で韓国代表のバックアップメンバーに招集されましたが、一部の負傷とチームメートの活躍により出場機会が減少しました。

その後、彼は複数のチームを転々とし、2021年にはKリーグの仁川ユナイテッドに完全移籍。2022年には結婚を発表しましたが、同年は怪我に悩まされ、リーグ戦にほとんど出場できませんでした。2023年には大田ハナシチズンに移籍しました。

人物・エピソード

江原FCへの移籍が決まったのは、当時のクラブが経済的困難に直面していたためでした。彼は日本のガンバ大阪へのオファーには消極的でしたが、周囲の助言を受けて決断しました。ガンバに加入後は、思うようにプレイできず落ち込む時期がありましたが、チームメイトの加地亮との交流を通じて徐々にメンタル面を改善し、成長を遂げました。

また、彼は流暢な日本語を話し、日本での生活に適応しました。FC東京在籍時には、元ガンバ大阪のチームメイトと共に関西弁でVTRに出演するなど、プロとしての積極性を見せる一面もあります。

所属クラブ

1. ユース経歴
- 2005年 - 2007年: 新葛高校
- 2008年 - 2009年: 慶煕大学校

2. プロ経歴
- 2010年 - 2011年: 水原三星ブルーウィングス
- 2011年: 江原FC (期限付き移籍)
- 2012年: 江原FC
- 2013年 - 2020年7月: ガンバ大阪
- 2019年7月 - 2020年12月: FC東京 (期限付き移籍)
- 2020年7月 - : 名古屋グランパスエイト

呉宰碩は、多くの経験を経て成長を続ける選手であり、彼の未来の活躍が期待されています。

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