和歌山平野

和歌山平野は、和歌山県の北西部に位置する平野です。北は和泉山脈、南東は紀伊山地（高野山など）に囲まれ、西は和歌山湾（紀伊水道）に面しています。主要な河川は紀の川で、この川が運ぶ土砂によって形成されました。北隣には大阪[[平野]]が広がっています。

平野の成り立ち

縄文時代には、現在の岩出市付近まで海が入り込んでおり、名草山付近は島となっていました。その後、大台ヶ原を源流とする紀の川をはじめ、周囲の山々から流れ込む大量の土砂が堆積し、徐々に陸地が広がって現在の和歌山平野が形成されました。

和歌山城が建つ虎伏山や、和歌山県立近代美術館、和歌山県立博物館のある吹上地区から秋葉山にかけての小高い丘は、かつて砂丘（岡山砂丘、別名吹上砂丘）でした。この砂丘は、海岸線に沿って並行して3つ存在しており、和歌山県庁舎のある付近の丘はその名残です。この砂丘には松林が広がり、砂が雨風で流されて根が露出した「根上がり松」が多く見られました。根上がり松は長く親しまれてきましたが、現在では枯死したものが多いです。付近には、吹上、砂山のほか、高松、小松原などの地名が残っています。

1922年には、旧和歌山大学付近（高松）にあった根上がり松が、和歌浦の玉津島神社に移され、現在も保存展示されています。

1400年代の地震と津波により砂丘が破壊され、紀の川は和歌浦に注いでいたルートから現在のルートに変わりました。旧ルートは現在も和歌川としてその姿を確認できます。

現在、臨海部には工場（日本製鉄関西製鉄所和歌山地区、花王和歌山工場など）が立ち並び、自然の海岸は二里ヶ浜の一部が磯ノ浦として残るのみとなっています。

関連項目

大阪[[平野]]
奈良盆地
* 洲本平野

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