和歌山県立神島高等学校

和歌山県立神島高等学校について

和歌山県立神島高等学校は、和歌山県田辺市文里に位置する公立の高校であり、2006年4月に和歌山県立田辺商業高等学校から名称が変更され、誕生しました。旧校名に由来する略称は「田商」とも呼ばれていました。本校は、普通科と経営科学科の2つの学科を設置しており、かつては商業科が存在したものの、現在は募集が停止されています。このことは、教育の変化を反映しており、段階的に商業科の定員を減少させる一方で、普通科の生徒数を増やす方向に進んできた結果と言えます。

校章はハカマカズラの葉をモチーフにしています。この植物は、学校がある地域に隣接する神島に生息しており、天然記念物としても知られています。神島には貴重な植物が多く存在することから、校章にもその特徴が色濃く表れています。さらに、本校の写真部は全国高等学校写真選手権大会で2017年から3年間連続で優勝を果たすなど、優れた実績を持ち、学校の名を広めています。

教育目標

和歌山県立神島高等学校では、全人的な人間の育成を目指した教育を行っています。教育の内容は普通科教育と専門教育の両方を含んでおり、以下のような教育方針を掲げています。

1. 合理的な思考力と判断力の育成
学習を通じて、客観的な視点から物事を理解し、主体的に問題を解決するための力を養います。

2. 個人の尊厳を重んじる人間の育成
人権を尊重し、差別のない社会を形成するための姿勢を育むことを目指します。

3. 協力する精神と個性の伸長
協力の精神をもって、豊かさがあり、自己の能力を活かすことができる人間を育てます。

4. 健全な心身の陶冶とキャリア教育の推進
健全な心と身体を育成し、職業観や人生観を養うことで、自立した人間を育てます。

設置学科

和歌山県立神島高等学校では、普通科と経営科学科が設置されています。普通科では、1年生から「Iコース」と「IIコース」の選択が可能で、IIコースは優秀な生徒に向けた選抜クラスです。2年生になると、Iコースの生徒は普通系列、総合系列、国際系列からコースを選びます。経営科学科では、ビジネスに関する専門知識を深めることができます。

沿革

学校の歴史は深く、1956年3月には「和歌山県立田辺商業高等学校」として商業科および商業家庭科で設立されました。その後1979年には普通科が開設され、1995年には商業科が募集を停止しました。その後も新たな学科の設置と廃止が続き、2006年に現校名に改称され、現在の体制が整いました。

卒業生の活躍

卒業生には、FM TANABE株式会社の代表取締役である泉清氏や、俳優の小西博之氏、元アイドル歌手の篠岡美佳氏など、様々な分野で活躍する人々がいます。また、歌手のatagi氏は、バンド「Awesome City Club」のボーカルとして知られ、音楽の世界でも名を馳せています。

アクセス

学校へはJR紀伊新庄駅から徒歩約30分の距離にあり、自然豊かな環境に囲まれた立地が特徴です。公共交通機関を利用して、通学する生徒も多く、地域に根ざした教育機関としての役割を果たしています。

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