和歌山県第3区とは？意味をやさしく解説

和歌山県第3区について

和歌山県第3区（わかやまけんだい3く）は、日本の衆議院議員総選挙における選挙区であり、1994年に公職選挙法の改正に伴って設置されました。その後、2022年には廃止され、全域が第2区に改編されることとなりました。これにより、選挙区の構成が変更され、旧2区の一部と旧3区全域が新たに形成された第2区となりました。

過去の区域

和歌山県第3区の区域は、2022年までの間に複数回の変更が行われました。

2013年から2022年までの区域

2013年の公職選挙法改正時から2022年の改定まで、次の市町村が存在していました。

この時期には、有田市が第3区から第2区に移動し、区域が再編されています。

2013年以前の区域

1994年から2013年の改定までの区域は次の通りです。

選挙区の歴史

和歌山県第3区は、小選挙区制の導入以降、一貫して自民党の二階俊博が当選を果たしてきた特異な選挙区です。2012年以降、二階は得票率60%未満を一度も経験せず、御坊市を中心に強固な支持基盤を築いています。この市は「二階王国」として知られており、特に二階の地元としての影響力は顕著です。

過去には、二階の強力なライバルたちも存在しました。中選挙区時代では、旧和歌山第2区内の御坊市を支持基盤とする二階と、日高郡を地盤とする野田実、田辺市を拠点にする東力の3人が議席を巡って争いました。

1996年には小選挙区制が導入されましたが、自由民主党内部での選考により、二階に対抗する動きがございました。この結果、候補者たちは激しい競争に臨むこととなりました。特に2000年の選挙では、東が無所属で二階に挑んだものの、大差で敗北しました。

その後、二階は自民党へ復帰し、選挙では圧倒的な得票数を記録し続けます。たとえば、2012年の第46回総選挙では約60%の得票率を得て当選しました。また、2021年の選挙でも御坊市での得票数が過去最高となる7,993票を記録し、70.2%で勝利しました。このような二階の圧勝は、小選挙区の中でも特に際立っていました。

2022年の廃止と影響

2022年の公職選挙法改正によって、和歌山県第3区は廃止され、選挙情勢が大きく変わりました。この改正は全国的な選挙区の見直しの一環として行われ、和歌山県では3つの選挙区が2つに削減されることが決まりました。

最後の選挙では、二階俊博が最高齢（82歳8ヶ月）での当選者となり、政治的な存在価値を示しました。これは、ほぼ30年間にわたり、彼が築いてきた政治的実績の賜物といえます。

まとめ

和歌山県第3区は、二階俊博の影響力の象徴的な地域であり、その歴史は小選挙区制の中で特筆すべきものがあります。今後は、新しい区域での議員たちがどのような行動をとるかに注目が集まります。

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