和洋女子大学短期大学部

和洋女子大学短期大学部

和洋女子大学短期大学部は、1950年に千葉県市川市に設置された私立短期大学です。2006年に廃止されるまでの間、地域社会に貢献できる多くの女性を育成しました。ここでは、その概要、沿革、教育内容、学生生活などについて解説します。

概要

和洋女子大学短期大学部は、学校法人和洋学園によって運営されていました。1950年に国内で最初に認可された149校の短期大学の一つとして開学し、当初は1学科体制でしたが、学科の増設を経て最終的には4学科体制となりました。2002年度の入学生を最後に短期大学としての使命を終え、2006年に廃止されました。

建学の精神は「和魂洋才」であり、これは日本の伝統的な精神と西洋の知識・技術を融合させ、国際社会で活躍できる人材を育成するという理念を表しています。実社会で役立つ専門知識・技術を身につけた有能な女性の育成を目的としていました。

四年制大学と類似した学科が設置されていたこともあり、短期大学卒業後に四年制大学へ編入する学生も多くいました。

沿革

1949年10月：文部省に短期大学の設置認可を申請。
1950年3月：文部省より短期大学の設置が認可。
1950年4月：和洋女子大学短期大学部が開学（家政科、被服科）。
1951年4月：別科家政専修を設置。
1954年4月：国文科を増設。
1966年4月：英文科を増設。
1973年7月：和洋女子短期大学に名称変更。
1998年4月：和洋女子大学短期大学部に名称を戻し、学科名を変更（服飾生活学科、日本文学科、英語文化学科）。食物栄養学科を増設。
2002年4月：短期大学としての学生募集を終了。
2004年9月：服飾生活学科、食物栄養学科を廃止。
2006年11月：正式に廃止。

教育および研究

短期大学には以下の学科がありました。

服飾生活学科
日本文学科
英語文化学科
食物栄養学科

食物栄養学科では、栄養士の養成が行われていました。また、各学科では、中学校教諭二種免許状（家庭、保健、国語、英語）の取得が可能な教職課程も開設されていました。

研究活動としては、『和洋英文学』や『食生活研究』などの研究紀要が刊行されていました。

学生生活

学生たちは、様々な部活動・クラブ活動・サークル活動に参加し、充実した学生生活を送っていました。

体育系：ゴルフ、スキー、テニス、卓球、軟式野球、バスケットボール、バレーボール、舞踏、ユースホステルなど
* 文化系：E･S･S、イラスト漫画、演劇、考古学、コーラス、コンピューター、茶道、シネマ、写真、手話、書道、美術、放送、民俗研究など

学園祭は「里見祭」と呼ばれ、学生や地域住民にとって交流の場となっていました。

大学関係者と組織

卒業生は「和洋学園同窓会」（むら竹会）に所属し、卒業後も大学との繋がりを保っていました。著名な卒業生としては、女優の小川眞由美さん（国文科卒業）、元おニャン子クラブの永田ルリ子さん（国文科卒業）などがいます。

施設

大学とキャンパスを共同で使用していました。

卒業後の進路

卒業生の進路としては、系列の和洋女子大学への編入学のほか、武蔵工業大学、淑徳大学、杏林大学などへの編入学実績がありました。

まとめ

和洋女子大学短期大学部は、半世紀以上にわたり、多くの女性を社会に輩出してきました。その教育理念と実績は、和洋女子大学に引き継がれ、現在も社会で活躍する女性を育成し続けています。

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