和田信貴

和田 信貴（わだ のぶたか）

日本の建設・国土交通官僚。昭和39年（1964年）1月19日、長野県に生まれる。埼玉県立浦和高等学校を経て、昭和62年（1987年）3月に東京大学法学部第二類を卒業。同年4月、国家公務員採用Ⅰ種試験（法律）に合格し、建設省に入省した。

キャリアの初期は、建設省河川局開発課に配属され、河川行政に携わった。その後、建設経済局国際課海外協力官や建設経済局建設業課長補佐として、建設産業の国際的な側面や国内振興に関する業務に携わる。

平成7年（1995年）11月からは茨城県に出向し、生活環境部国際交流課長、企画部交通・産業立地課長、企画部事業推進課長を歴任。地方行政の現場で、国際交流、産業振興、事業推進といった幅広い分野の経験を積んだ。

中央省庁に戻ってからは、建設省及び国土交通省の大臣官房人事課で長年勤務し、組織運営の根幹に関わる人材マネジメントに深く携わる。その後、住宅局に移り、住宅資金管理官付補佐、住宅政策課企画専門官、総務課企画官として、住宅行政の企画・立案に従事した。

平成17年（2005年）からは大臣官房会計課企画官として省内の予算・会計業務に関わり、省庁全体の財政運営を経験。さらに、総合政策局政策課政策調査官、国土計画局大都市圏計画課長、広域地方整備政策課長として、国土全体の政策や計画、広域行政に関わる重要なポストを担った。

再び住宅局に戻り住宅企画官を務めた後、都市局都市計画課長として都市政策、都市計画の分野で手腕を発揮。大臣官房に戻り、人事担当の参事官、そして大臣官房人事課長として再び人事部門の中枢を担う。その後、大臣官房審議官（都市局担当）として、都市政策分野の重要課題に関与した。

平成29年（2017年）7月からは道路局次長に就任し、道路行政の執行を担う。翌年には大臣官房総括審議官として、省全体の重要政策や課題の調整に当たった。

平成31年（2019年）7月からは内閣官房に出向し、内閣審議官（内閣官房副長官補付）として、内閣の重要政策に関わる。同時に、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局地方創生総括官補、内閣府地方創生推進事務局、内閣府本府地方創生推進室次長を兼務し、地方創生政策の推進に深く関与した。

令和2年（2020年）7月21日、国土交通省住宅局長に就任し、住宅政策全般を統括する。翌令和3年（2021年）7月1日には、国土交通省総合政策局長に就任。省全体の総合的な政策企画・調整を担う要職を務めた。

令和4年（2022年）6月28日には国土交通審議官に昇任し、国土交通行政の重要課題に関する調整・推進を担う。そして、令和5年（2023年）7月4日、国土交通事務次官に就任。国土交通省のトップとして、日本の国土形成、社会資本整備、交通政策など、幅広い行政分野の最高責任者となった。

河川、建設経済、地方行政、人事、住宅、会計、国土計画、都市計画、道路、地方創生、総合政策など、極めて多岐にわたる分野での豊富な経験と、主要ポストでの実績を重ね、国土交通行政の中枢を担ってきた人物である。

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