品川町 (弘前市)

品川町の概要

品川町（しながわまち）は、青森県弘前市に位置する地域で、江戸時代から現代にかけての長い歴史を有しています。郵便番号は036-8183であり、2023年6月1日現在の人口は598人、世帯数は315世帯となっています。

地理

この町は、松森町や土手町と隣接しており、青森県道260号石川百田線に沿って北西から南東に向かって延びています。また、青森県道109号弘前平賀線が東西に通っており、町域は北部から東部にかけて土手町、青森市東部から南東部には松森町、さらに南部には富田町、西南部には大富町、そして北西部には富田・住吉町・山道町が接しています。地形は平坦で、居住区域と商業区域が混在しています。

歴史

品川町の歴史は江戸時代にさかのぼります。寛文13年には侍丁が設けられ、道路の整備も始まっていますが、当初は屋敷割りが確立されていなかったようです。延宝5年には町割りが完了し、一丁目から十丁目までの区画が存在しましたが、当時の大部分は空屋敷でした。また、元禄年間には武家屋敷が町の外に移転し、小人町の御徒屋敷も移ってきています。大きな災害としては、元禄8年の飢饉があり、南部で大穴が掘られる事件が記録されています。

町はさらに成長し、享保4年頃には町家や武家屋敷が見られるようになり、宝暦6年には弁天社も設立されています。その後、明治時代に入ると町の状況は変化し、商業と住宅が共存する街へと姿を変えていきました。1870年には侍町として呼ばれ、今では住宅地が多数存在し、西部には開業医も多く、医者町と呼ばれる区域もあります。

沿革

江戸時代には弘前城下の一部として発展し、延宝元年には土手後町と新町が誕生しました。明治初年に町名の冠称が始まり、1928年には賦課戸数183戸が記録されています。また、1950年には世帯数291、人口1242人と記録され、1956年には町名地番改正が行われました。その後、1975年時点では310世帯、人口1023人となっています。

地名の由来

品川町の地名の起源は明確ではありませんが、かつての土手新後町名主であった長左衛門の苗字に由来していると言われています。

施設

この地域には多くの医療施設が存在します。例えば、木村歯科医院や弘前さくらクリニック、野呂クリニックなどがあり、地元住民の健康を支えています。また、福祉関連の施設としては弘前乳児院やデイサービスセンターあさひが存在し、地域の高齢者や子供たちへのサービスが提供されています。

商業面では、三ツ矢交通松森町営業所やじんま薬店、ポーラ南弘前営業所などがあり、住民の日常生活を支えています。さらに、地域の神社として胸肩神社や龍神宮、正一位伏見稲荷神社が存在し、地域の信仰の中心となっています。

交通

交通の便も整っており、弘南バスの各停留所が町内に点在しています。住吉入口や松森町角、中央松森町などの停留所を利用することで、弘前市内や周辺地域へのアクセスが容易です。

このように品川町は歴史的背景を持ちながら、医療や福祉、商業施設が充実しており、交通面でも利便性が高い地域です。

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