唐澤一路

唐澤 一路（からさわ かずみち）

1982年5月10日生まれ、長野県出身の日本の男優、映画プロデューサー。株式会社カッシー代表取締役社長。川越東高等学校を経て東京電機大学理工学部・大学院を修了。理工学系の背景を持つ異色の経歴から、映像業界で多角的に活動している。

経歴

大学院修了後の2008年、映画『20世紀少年』のエキストラ参加が、映像制作の現場への関心を深めるきっかけとなった。これを機に撮影現場へ頻繁に足を運び、俳優業や制作スタッフとしてのキャリアをスタートさせる。

特に広く知られるきっかけとなったのは、2015年から関西テレビで放送された『村上マヨネーズのツッコませて頂きます！』への出演である。「ネガティブ男の唐澤くん」として取り上げられ、その個性的なキャラクターが反響を呼び、シリーズ企画として継続的に特集が組まれた。この出演は、彼のパブリックイメージを形成する上で大きな影響を与えた。

2019年には、株式会社カッシーを設立し代表取締役に就任。自身の事業を立ち上げ、俳優、プロデューサー、企業経営者という三つの顔を持つに至った。

主な作品

俳優として様々な役を演じる一方、プロデューサーや制作スタッフとして企画、現場運営、広報など映像制作の多岐にわたる側面に関与している。

映画

『あるいは、ユートピア』（2024年）：Amazon MGM Studios配給。現場精算として制作に参加。
『サユリ』（2024年）：白石晃士監督。プロダクション協力として制作を支援。
『オカルト地蔵』（2023年）：プロデュース、出演に加え、共同監督の一人も務めた。
『怪奇タクシー 風の夜道に気をつけろ！』（2022年）：制作担当。
『オワイノヒトガタ』（2020年）：主演を務め、第10回うんこ映画祭最優秀作品賞を受賞、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でも上映された注目作。
『呪詛奇談ゾググ』（2021年）：出演（佐津川真一役）、企画、プロデューサーを兼任。
『俺は前世に恋をする』（2020年）：プロデュース、出演、美術、制作進行、広報、宣伝など、多くの役割を担った。
その他、『舟を編む』（2013年）、『劇場版 THE NEXT GENERATION-パトレイバー-首都決戦』（2015年）といった話題作にも出演経験がある。

テレビドラマ

Disney+『フクロウと呼ばれた男』（2024年）：衛生担当。
Netflix『サンクチュアリ -聖域-|サンクチュアリ_-聖域-』（2023年）：序の口行司役。
TOKYOMX2『妖ばなし』（2023年）：録音担当。
関西テレビ『村上マヨネーズのツッコませて頂きます！』（2015年-2018年）：バラエティ番組だが、「ネガティブ男」として長期間にわたり特集され、彼の知名度を上げた。
その他、『THE NEXT GENERATION-パトレイバー』（2014年）、TX『さばドル』（2012年）などに出演。

オリジナルドラマ

岩澤宏樹監督の『心霊玉手匣』シリーズ（2014年-2018年）：調査員唐澤役として出演し、ナレーション、カメラ、スチールなど裏方作業も担当。
* 『パニッシュ-塾の生徒と不倫した夫に制裁配信-』：ライン・プロデューサーを務めた。

その他の活動

TBS『マツコの知らない世界』の婚活企画に出演するなど、テレビのバラエティ企画にも登場している。設立した株式会社カッシーでは、映像制作やキャスティング事業などを展開し、日本のエンターテインメント業界の一員として多様な役割を担い続けている。

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