善如寺俊幸

善如寺俊幸 (ぜんにょじ としゆき) の紹介

善如寺俊幸（1949年11月生まれ）は、日本を代表する言語学者の一人です。専門分野は、漢字学および日本語教育学であり、長年にわたって日本国内外の大学で教鞭を執ってきました。特に、東京外国語大学留学生日本語教育センターでの貢献が際立っています。

略歴

善如寺は、1973年に山口大学文理学部を卒業後、1978年に東京都立大学人文学部から学位を取得しました。1981年には、海外へ目を向け、ポルトガル領マカオの東アジア大学で客員講師として教えました。その後、1985年にはインドネシアのパジャジャラン大学で客員講師を務め、国際的な教育経験を積み重ねました。

1988年には東京外国語大学附属日本語学校の講師として迎えられ、1990年からは助教授へと昇進しました。その後、1992年には留学生日本語教育センターの助教授となり、大学内での役割が重要視されるようになりました。2010年には教授に昇進し、2014年3月に定年退職を迎えました。

業績・研究

善如寺は、日本語教育において特に漢字の教授法に力を入れており、1996年から1998年にかけて「外国語としての漢字教授法に関する調査及び開発研究」に取り組んでいます。この研究を通じて、外国語としての漢字教育の効果的な方法を模索しました。

著作

彼の研究成果は多くの著作としてまとめられています。特に、2015年に発表された「漢字系統樹表2800」は、JSL漢字学習研究会誌に掲載され、漢字学習に関する重要な資料として広く利用されています。また、2016年にはその試行版の改訂録を発表しました。

その他にも、東京外国語大学から公開されたWebフリー教材『やさしい漢字 初級編』および『やさしい漢字 中級編』があり、これらは既に多くの学習者に利用されています。さらに、2010年には『漢字イメージトレーニング500』を出版し、漢字学習の新たなアプローチを提供しました。

善如寺は、日本語教育に関連する書籍として『新版 日本語教育事典』（2005年）や『漢字入門 CD-ROM付』（2000年）も手がけており、これらは言語学や日本語教育における重要な参考資料となっています。

まとめ

善如寺俊幸の研究と著作は、日本語教育、特に漢字の教授法の発展に大きく寄与しています。彼の業績は、今後の日本語教育の現場で多くの教育者や学習者に影響を与え続けることでしょう。

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