喜友名諒

喜友名 諒（きゆな りょう）

喜友名諒は、1990年7月12日生まれの日本の空手家で、沖縄県沖縄市の出身です。彼は劉衛流龍鳳会に所属し、興南高等学校および沖縄国際大学を卒業しています。2021年に開催された東京オリンピックでは、空手男子形で金メダルを獲得し、特にその偉業が評価されています。

経歴

喜友名は5歳で空手を始め、中学3年からは著名な師範、佐久本嗣男の元で腕を磨きました。彼の業績は特筆すべきもので、世界空手道選手権大会においては、個人形で2014年、2016年、2018年、そして2021年と連続して優勝を果たし、これにより大会史上唯一の4連覇を達成しました。また、団体形では沖縄の仲間たちと共に2016年と2018年に優勝しています。特にオリンピックと世界選手権の両方で優勝した男子空手形選手としての彼の記録は、世界でも唯一無二のものです。

全日本空手道選手権でも、2012年から2021年までの間に前人未到の10連覇を果たすなど、日本の空手界における存在感を示しています。また、KARATE1 プレミアリーグでは19回の優勝を記録し、この功績によりギネス世界記録にも認定されています。

2019年12月には、プレミアリーグ マドリード大会でのランキングポイントに基づき、2020年の東京オリンピック日本代表に選出されました。沖縄県出身者にとっては初の金メダリストとなった喜友名は、東京オリンピックの閉会式で日本選手団の旗手を務め、自身の成績を日本の空手界の歴史に刻みました。

大会前には、同じく空手女子形の清水希容と共に稽古を行い、二人は大会での成功を収めました。特に喜友名は決勝戦での勝利後、畳の上で黙想や一礼を行い、その際に全ての方への感謝を表しました。また、表彰式では、故母の遺影を抱え金メダルの誓いを果たしたことを伝え、その姿勢は多くの人々に感動を与えました。

2022年2月4日、喜友名の金メダル獲得を称える形で、沖縄県那覇市の崇元寺通り守礼堂前に記念のゴールドポストが設置されました。さらに、2023年3月17日には、空手の仲間である金城新、上村拓也と共に現役引退会見を開き、華々しいキャリアを締めくくりました。

主な戦績

喜友名の戦績は非常に多岐にわたります。2020年東京オリンピックでの金メダルをはじめとして、世界空手道選手権大会では2014年から2018年まで優勝。また、アジア空手道選手権大会やアジア競技大会でも数多くの金メダルを獲得しています。さらに、KARATE1 プレミアリーグでは、数え切れないほどの優勝経験を持つ選手です。

受賞歴

喜友名は、テレビ朝日ビッグスポーツ賞やJOCスポーツ賞を受賞し、2021年には紫綬褒章も授与されています。これらの受賞は、彼が空手界にもたらした影響を示しています。喜友名諒の軌跡は、輝かしい戦績と共に今後も語り継がれていくことでしょう。

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