噛む (アルバム)

MOSHIMOのミニアルバム『噛む』は、2020年3月18日、プライベートレーベルNoisyよりリリースされました。前作『TODOME』から約1年ぶりの作品であり、バンドにとって大きな転換期を象徴する一枚と言えるでしょう。

このアルバムリリースは、MOSHIMOがラストラム・ミュージックエンタテインメントからKOGA RECORDS内に設立したプライベートレーベルNoisyに移籍した後、初めて発表された作品です。移籍を機に、バンドは新たなステージへと歩みを進めました。

さらに、『噛む』は、MOSHIMOの初期メンバーであったベーシスト宮原颯とドラマー本多響平の脱退後、ボーカル・ギターの岩淵とギターの一瀬の2人体制となって初めてリリースされたアルバムでもあります。従来のサウンドとは異なる、新たなMOSHIMOの音楽性が模索された重要な作品と言えるでしょう。

2人体制での制作という大きな変化を乗り越え、完成した『噛む』は、サポートメンバーとして参加した高島一航（ドラムス）と汐碇真也（ベース）の貢献が大きく、彼らの力強い演奏がアルバム全体に深みを与えています。なお、高島氏と汐碇氏は後にMOSHIMOの正式メンバーとして迎え入れられています。このアルバムは、新体制のMOSHIMOの出発点として、今後のバンドの活動に大きな影響を与えた作品と言えるでしょう。

アルバムのプロモーション活動として、先行シングルとして「誓いのキス、タバコの匂い」が2020年1月7日に配信リリースされました。この曲は、新しいMOSHIMOのサウンドをいち早く聴くことができる重要な作品となりました。また、3月18日には収録曲「シンクロ」のミュージックビデオが公開され、その独特の世界観が注目を集めました。

『噛む』は、メンバーの脱退、レーベル移籍という大きな変化を経て、新たな方向性を模索しながら制作された作品です。しかし、その変化は必ずしもネガティブなものではなく、むしろバンドにとって新たな可能性を切り開く転機となったと言えるでしょう。2人体制となったMOSHIMOが、サポートメンバーと共に創り上げた『噛む』は、彼らの音楽性と成長を鮮やかに示す、重要な作品として記憶されています。

このアルバムは、変化を乗り越え、新たな一歩を踏み出したMOSHIMOの軌跡を示すだけでなく、彼らの音楽の進化と可能性を感じさせる、まさに転換期を象徴する一枚と言えるでしょう。今後の彼らの活動においても、『噛む』が大きな影響を与え続けていくことは間違いありません。

もう一度検索