四国Eighty 8 Queen

四国Eighty 8 Queenについて

四国Eighty 8 Queen（しこくエイティエイツクイーン）は、女子バレーボールの社会人クラブチームで、NPO法人J-HOTバレーボール連盟によって運営されていました。愛称は「エイティエイツ」と呼ばれ、後に仙台ベルフィーユの前身として知られるチームです。

概要

このチームは2005年に、元全日本監督の米田一典を中心に設立されました。四国八十八ヶ所や無限の可能性をイメージさせる「Eighty 8」という名前に、バレーボール界の女王を目指すという思いが込められており、チーム名にも大きな意義があります。拠点は香川県高松市であり、親会社を持たないクラブチームとして、選手たちは地域内の様々な企業で働きつつ、バレーボール活動に参加していました。地域密着型として、バレーボール教室やボランティア活動を通じて地域貢献も積極的に行っていました。

2010/11シーズン終了後には仙台市に移転し、仙台ベルフィーユとして新たに活動を続けることになります。これはチームが経済的な理由から継続を模索する中での決断でした。

歴史

チームの発足は2003年に遡ります。米田一典が中心となり、「J-HOTバレーボール連盟」を設立しました。元全日本の著名な選手が発起人として参加しており、地域に根ざしたクラブチーム創設とプレミアリーグ参戦を目指しました。連盟はその後、バレーの普及活動を始め、新しいクラブチームを立ち上げる準備を進め、最終的に2005年に正式に四国Eighty 8 Queenを結成しました。

チームは2005年7月に全日本実業団選手権に出場し、初の公式戦でベスト8に進出。これが評価され、同年の8月には地域リーグへの昇格が正式に決まりました。2006年から参戦した実業団地域リーグでは、1年目にプレーオフに進出しますが、昇格には至りませんでしたが、翌年には地域リーグ初優勝を果たし、チャレンジリーグへの昇格を決定的にしました。

2007年からはチャレンジリーグでの活動が始まりましたが、初シーズンは苦戦し、成績は6位に留まりました。しかし、選手育成を目的とした取り組みを通じて、プレミアリーグの選手との連携が進み、翌シーズンでは順位を改善。特に2009年には、中国籍の王亜辰選手が加入し、チームに新たな活力をもたらしました。

2010/11シーズンでは、開幕3連勝の好スタートを記録しますが、その後伸び悩む結果となり、東日本大震災の影響も受けてシーズンを7位で終了しました。

移転とその後

2011年に入ると、不況の影響からスポンサーが減少し、維持管理が厳しくなりました。その結果、チームは仙台市への本拠地移転を決定し、「仙台ベルフィーユ」として新たなスタートを切ることになりました。移転後は仙台の地域に密着した活動を続けながら、女子バレーボール界での地位を確立する努力を続けています。

まとめ

四国Eighty 8 Queenはその設立から控えめながらも確固たる地域密着の姿勢を持ち、皆の支援のもとで成長し続けたチームでした。現在の仙台ベルフィーユとしての活動も、その伝統を受け継いでいます。

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