四次元への招待 (1969年)

『四次元への招待』（原題：Night Gallery）は、SFドラマの金字塔『ミステリー・ゾーン』（トワイライト・ゾーン）の生みの親であるロッド・サーリングが、その創造性を注ぎ込んだアンソロジー映画です。彼の原作小説（第2話、第3話）とオリジナル・アイデア（第1話）を基に製作され、アメリカでは1968年、日本では1969年に公開・放映されました。

日本では、『怪奇！真夏の夜の夢』という印象的なタイトルで、1969年にNET（現テレビ朝日）の『土曜洋画劇場』枠（90分枠、正味74分）で放映されました。しかし、74分の枠に収まらなかったため、全3話のうち、当時若きスティーヴン・スピルバーグが演出を担当した第2話が、残念ながらカットされるという事態になりました。スピルバーグの初期作品が日本で完全な形で紹介されなかったことは、映画ファンにとって惜しまれる点です。

スタッフ

監督: ボリス・セイガル、スティーヴン・スピルバーグ、バリー・シアー
制作: ウィリアム・サックハイム
制作補: ジョン・バダム
原作・脚本: ロッド・サーリング
撮影: リチャード・バチェラー、ウィリアム・マーガリーズ
音楽: ビリー・ゴールデンバーグ

出演者

豪華なキャストも本作の魅力の一つです。

ロディ・マクドウォール
オシー・デイヴィス
ジョージ・マクレディ
ジョーン・クロフォード
バリー・サリヴァン
トム・ボスレー
リチャード・カイリー
サム・ジャッフェ
ノーマ・クレーン

作品の魅力

『四次元への招待』は、単なるホラーやサスペンスではなく、人間の心理や社会問題を深く掘り下げた作品です。各エピソードは独立した物語でありながら、全体を通してロッド・サーリング独特の視点と哲学が反映されています。視覚的な恐怖だけでなく、人間の内面に潜む恐怖を描き出すことで、視聴者に深い印象を与えます。

また、スティーヴン・スピルバーグをはじめとする、後の映画界を担う才能たちが参加している点も、本作の特筆すべき点です。彼らの初期の作品に触れることができる貴重な機会でもあります。

視聴方法

現在、『四次元への招待』を視聴できるメディアは限られていますが、DVDやBlu-rayなどで入手可能な場合があります。また、一部の動画配信サービスでも配信されている可能性がありますので、探してみてはいかがでしょうか。ロッド・サーリングが生み出した、奥深い世界観をぜひ体験してみてください。

外部リンク

四次元への招待 - allcinema
Night Gallery - オールムービー（英語）
Night Gallery - IMDb（英語）

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