回良玉

回良玉（かい りょうぎょく）は、中華人民共和国の政治家であり、中国共産党の重要なメンバーです。彼は回族出身であり、第16期中国共産党中央政治局委員を務め、国務院副総理として農業、民政、民族、宗教といった多岐にわたる分野を担当しました。

1964年に吉林農業学校を卒業後、吉林省委員会党学校の大専を修了しました。1966年に中国共産党に入党し、楡樹県でキャリアをスタートさせましたが、1968年から1年間、楡樹県の五七幹校に下放されるという経験もしています。

復帰後は、楡樹県で農業関連の業務に長期間従事し、省楡樹県委員会副書記、省農業局副局長など、地元で着実にキャリアを積み重ねました。その後、政界に進出し、省の農業担当の省常務委員、副省長などを歴任しました。特に、2000年からは江蘇省党委書記として活躍し、私営企業の育成において江沢民からの賞賛を受けました。2003年の全人代では国務院副総理に就任し、この人事は李嵐清の強い後押しがあったとされています。

2006年7月には、北朝鮮のミサイル発射を受けて、「中朝友好協力互助条約」締結45周年を名目に訪朝しました。この訪問の目的は、日本などが国連安保理に提出した北朝鮮制裁措置を含む決議案に関して、北朝鮮の譲歩を引き出すことでした。しかし、回良玉の訪問は、決議案に賛成したことに対する報復措置としてか、金正日との会談は実現しませんでした。

回良玉は、湖北省、安徽省、江蘇省で副書記、省長、党委書記を歴任し、地方での豊富な経験を有しています。特に、16期政治局委員の中では、地方での経験が長い人物として知られています。

回良玉は、中国の政治において重要な役割を担ってきた人物であり、地方から中央へとキャリアを積み重ね、農業や民族問題といった分野で貢献してきました。彼の経験と知識は、中国の発展に大きく寄与したと言えるでしょう。

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