図書館職員養成所

図書館職員養成所についての詳細

図書館職員養成所は、日本において図書館職員の養成を目的として1947年に設立された機関です。その前身は戦前の図書館講習所であり、第二次世界大戦後の1945年3月に一時的に閉鎖された後、設立される運命を辿りました。この養成所は、当初は帝国図書館（後の国立図書館）によって運営されていましたが、1949年に文部省の管轄下に移されることで、その運営体制が変化しました。

設立の背景と意義

日本の図書館学の発展を支えるための重要な教育機関として、図書館職員養成所は設立されました。図書館の専門知識を持つ人材を育てることは、国の文化的な発展や情報提供の質を向上させるために非常に重要なことでありました。この機関は、図書館業務に必要な学識や技術を身につけるための教育を提供しており、図書館員の職能の向上にも寄与していました。

沿革と重要な出来事

1945年3月 - 戦前の図書館講習所が閉鎖されました。この時期、日本の図書館業界は様々な課題に直面していました。
1947年5月 - 帝国図書館附属の図書館職員養成所が設立され、図書館員の育成が本格的にスタートしました。
1947年8月 - 舟木重彦が所長に就任し、養成所の運営を手掛けることになりました。
1947年12月 - 帝国図書館の名称が国立図書館に変更され、それに伴い名称も変更されました。
1949年4月 - 国立図書館が廃庁となり、図書館職員養成所は文部省の所管となり、名称も変更されました。
1951年3月 - 所長の舟木重彦が逝去し、文部省の近藤春文が所長を兼任することになりました。
1951年10月 - 大志万準治が新たに所長に就任しました。
1953年8月 - 伊東正勝が所長に就任し、教育課程の充実に尽力しました。
1964年4月 - 図書館短期大学が設立され、図書館職員養成所と統合されることが決定しました。
1965年3月 - 図書館職員養成所は正式に廃止され、その長い歴史に幕を閉じました。

結論

図書館職員養成所は、日本の図書館業界において重要な役割を果たしてきました。文部省の管轄下に置かれてからも、多くの図書館員を輩出し、その後の学校教育を通じて筑波大学図書館情報専門学群や図書館情報メディア研究科の基盤となる機関として機能し続けました。その運営の歴史は、今日の図書館教育の発展を支える大きな基礎を築いたと言えるでしょう。

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