国保すさみ病院

国保すさみ病院：地域医療を支える、新たな一歩

和歌山県西牟婁郡すさみ町に位置する国保すさみ病院は、町民の健康を守る上で重要な役割を担う町立病院です。1947年、紀南病院周参見分院として開設されて以来、幾度の改築・移転を経て、地域医療に貢献してきました。

長い歴史の中で、1973年には国保すさみ病院として新たなスタートを切りました。その後も、リハビリテーション室の増築や、県内初のドクターカー導入など、時代の変化に対応した設備投資やサービス向上に努めてきました。

しかし、病院が南海トラフ巨大地震による津波の浸水区域内に立地しているという課題がありました。このため、安全性を確保し、より質の高い医療を提供するため、2023年11月1日に紀勢自動車道すさみインターチェンジ近くの高台へと移転しました。

新病院は鉄骨造り2階建て、延べ床面積約2800平方メートルという規模です。病床数は、人口減少に伴う患者数の減少を考慮し、25床となっています。それでも、地域住民のニーズに応えるため、内科、外科、リハビリテーション科の3診療科体制は維持されます。

移転によって、最新の医療機器の導入や、より快適な環境整備が実現しました。これにより、患者さんにとってより安全で安心できる医療を提供できる体制が整いました。

国保すさみ病院は、単なる医療施設にとどまらず、地域住民の健康増進に貢献する拠点としての役割も担っています。地域住民との連携を密にすることで、健康相談や予防医療など、多様なニーズに対応できるよう努めています。

70年近くにわたる歴史の中で培ってきた地域との信頼関係を土台に、新病院ではこれまで以上の医療サービスを提供することで、地域社会の健康と発展に貢献していくでしょう。

沿革

1947年：紀南病院周参見分院開院
1952年3月：周参見町国民健康保険直営診療所となる
1953年3月：病院新築、周参見町国民健康保険直営病院となる
1973年7月：病院新築、国保すさみ病院となる
1997年9月：リハビリ診療室増築
2009年3月末：一般車改造ドクターカーを県内で初めて配備
2023年11月1日：高台へ移転

診療科

内科
外科
リハビリテーション科

今後の展望

国保すさみ病院は、これからも地域住民の健康を守るため、最新の医療技術と設備を駆使し、質の高い医療を提供し続けます。高齢化が進む地域社会において、在宅医療への対応強化なども視野に入れ、地域住民にとって必要不可欠な病院であり続けるよう尽力していくでしょう。

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