国営公園

国営公園とは

国営公園とは、都市公園法に基づき、国（国土交通省）が設置・管理する公園または緑地のことです。これらの公園は、都市におけるレクリエーションや自然との触れ合いの場を提供するだけでなく、広域的な防災拠点としての役割も担っています。

国営公園の種類

都市公園法第2条第1項第2号では、国営公園を以下の2種類に分類しています。

イ号国営公園

一の都府県の区域を超える広域的な見地から設置される都市計画施設としての公園または緑地です。これらの公園は、地域住民の広範な利用を目的としています。

ロ号国営公園

国家的な記念事業として、または我が国固有の優れた文化的資産の保存・活用を図るため、閣議の決定を経て認定される都市計画施設としての公園または緑地です。歴史的、文化的な価値を持つ場所が公園として整備されます。

技術的基準

イ号国営公園には、技術的な基準が設けられており、特に災害時の広域的な災害救援活動の拠点となる公園には、より高い基準が適用されます。これにより、災害発生時には、これらの公園が避難場所や救援活動の拠点として機能することが期待されています。

国営公園、国民公園、国立公園の違い

国営公園と似た名称の公園として、国民公園と国立公園があります。これらの公園は、所管省庁や根拠法が異なり、それぞれ異なる特徴を持っています。

国営公園

所管: 国土交通省
根拠法: 都市公園法
特徴: 都市部におけるレクリエーションや防災拠点としての機能を持つ営造物公園です。

国民公園

所管: 環境省
特徴: 環境省が管理する営造物公園です。

国立公園

所管: 環境省
根拠法: 自然公園法
特徴: 優れた自然景観を保護し、自然とのふれあいの場を提供する自然公園です。

このように、国営公園、国民公園、国立公園は、それぞれ異なる目的と役割を持ち、それぞれの法規に基づいて管理されています。

まとめ

国営公園は、都市公園法に基づき国が設置する、広域的な利用や防災拠点としての役割を持つ重要な施設です。イ号国営公園とロ号国営公園の2種類があり、それぞれ異なる目的で整備されています。また、国民公園や国立公園とは所管や根拠法が異なり、それぞれの役割を持っています。

外部リンク

公園とみどり - 国土交通省
日本の国営公園

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