国土技術政策総合研究所

国土技術政策総合研究所（NILIM）について

国土技術政策総合研究所（略称：国総研、英語名：National Institute for Land and Infrastructure Management）は、国土交通省が所管する施設等機関であり、社会資本整備に関する調査、試験、研究、開発を担う、日本で唯一の研究機関です。

概要

国総研は、2001年4月に、それまで存在していた国土交通省の土木研究所、建築研究所、港湾技術研究所を統合・再編する形で設立されました。この再編により、国土交通省所管事業に関する調査・研究・技術開発・法令などは国総研が、公共性の高い独自の研究や技術開発は独立行政法人の各研究所が担当することになりました。

国総研は、旧建設省・運輸省の研究所本部があった関係から、茨城県つくば市、神奈川県横須賀市に拠点を置いています。本部・土木研究部門は茨城県つくば市旭、建築・都市・住宅研究部門は茨城県つくば市立原、港湾・空港研究部門は神奈川県横須賀市長瀬にそれぞれ所在しています。

目的と基本方針

国総研は、社会資本の利用者である国民の満足度向上を目指し、以下の3つを研究開発の基本方針としています。

1. 政策支援: 政策企画・立案の一環としての研究開発
2. 技術基準策定: 法令に基づく技術基準の策定に関する研究開発
3. 技術支援: 国土交通省直轄事業の執行・管理に必要な研究開発、および地方公共団体への技術指導

研究開発

国総研は、上記の基本方針に基づき、多岐にわたる分野で研究開発を行っています。

政策支援: 国土交通省の政策立案を支援するための調査・分析
技術基準策定: 社会資本の安全性や品質を確保するための技術基準の策定
技術支援: 国土交通省の事業を円滑に進めるための技術的なサポート

国総研発足までの経緯

国総研の前身である各研究所は、それぞれ異なる背景を持っています。

土木研究所: 内務省土木局の道路材料試験所として発足
建築研究所: 大蔵省大臣官房営繕課の研究室として発足
港湾空港技術研究所: 鉄道省の港湾研究室として発足

組織

国総研は、所長を筆頭に、各部・研究部および各センターで構成されています。各研究部には、部長や室長だけでなく、専門性の高い研究官も配置されています。

幹部

所長
副所長2名
研究総務官2名

各拠点

本部・旭庁舎（茨城県つくば市旭）

総務部
企画部
上下水道研究部
河川研究部
土砂災害研究部
道路交通研究部
道路構造物研究部
社会資本マネジメント研究センター

立原庁舎（茨城県つくば市立原）

総務部
建築研究部
住宅研究部
都市研究部

横須賀庁舎（神奈川県横須賀市長瀬）

管理調整部
港湾・沿岸海洋研究部
空港研究部
港湾情報化支援センター

能登庁舎（石川県）

上下水道研究部
能登上下水道復興支援室

関係機関

国総研と連携する独立行政法人には、以下の研究所があります。

土木研究所
建築研究所
港湾空港技術研究所

外部リンク

* 国土交通省国土技術政策総合研究所

国総研は、社会資本の整備と国民生活の向上に貢献するため、日々研究活動に取り組んでいます。

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