アルゼンチン国民議会(Congreso de la Nación Argentina)は、
アルゼンチンの立法を担う二院制の
議会です。
上院(元老院)と
下院(代議院)で構成され、国の重要な政策決定に関与しています。
概要
元老院(上院): 各州および
ブエノスアイレス自治市から3名の代表が選出されます。議員の任期は6年で、2年ごとに3分の1が改選されます。
代議院(下院): 議員は4年の任期で選出され、
比例代表制により2年ごとに半数が改選されます。
両院の議員は、大統領の意向により休会中に臨時
議会に招集されることがあります。通常会期は3月1日から11月30日までです。議員は
免責特権を持ちますが、現行犯で逮捕された場合は特権が剥奪されます。
権限
上下両院は、
アルゼンチン中央銀行の管理、債務整理、条約の承認および破棄に関する権限を有しています。ただし、予算先議権は
下院が有します。また、大統領による
宣戦布告の発出や
アルゼンチン共和国軍の動員には、
議会の承認が必要です。
上院は、大臣を含む閣僚の任免権および憲法改正の承認権を有しています。
歴史
1853年の憲法によって
下院が設立されました。設立当初、
下院は約20名の議員で構成されていました。
1976年から1983年の軍事政権下では、
国民議会にCAL(立法諮問委員会)が設置され、3つの軍の将校がメンバーとして参加しました。CALは、政策実施に伴う陸海空軍の意見の相違を検出し、議論するために設けられました。
1994年の憲法改正により、
上院の定数は48名(州または地区ごとに2名)から72名に拡充されました。
構成
各州は
上院議員を3名選出します。また、
アルゼンチン国民161,000人につき1人の議員が各州から選出されます。現在の
国民議会は、
上院72名と
下院257名で構成されています。
関連項目
国民議会
外部リンク
Congreso de la Nación (スペイン語)