国税通則法

国税通則法とは

国税通則法は、国税に関する一般法であり、国税に関する法律の根幹をなすものです。具体的には、国税の納付義務の確定、納付、徴収、還付、附帯税、更正、決定、不服審査、訴訟など、国税に関する共通的な事項を定めています。この法律は、昭和37年法律第66号として1962年4月2日に公布されました。

法律の構成

国税通則法は、全11章と附則で構成されています。各章の概要は以下の通りです。

第1章 総則：法律の基本原則や用語の定義、国税の納付義務の承継、期間や期限、書類の送達などについて規定しています。
第2章 国税の納付義務の確定：申告納税方式と賦課課税方式という2つの異なる方式における税額の確定手続きを定めています。
第3章 国税の納付及び徴収：国税の納付方法、徴収手続き、滞納処分などについて規定しています。
第4章 納税の猶予及び担保：納税が困難な場合の猶予制度や、担保の提供に関する規定があります。
第5章 国税の還付及び還付加算金：税金の払い過ぎがあった場合の還付手続きや、還付加算金の計算方法について定めています。
第6章 附帯税：延滞税、利子税、加算税など、本税に付随する税金について規定しています。
第7章 国税の更正、決定、徴収、還付等の期間制限：国税の更正や決定、徴収権、還付金に関する時効について規定しています。
第7章の2 国税の調査：税務調査に関する規定があります。
第7章の3 行政手続法との関係: 行政手続法との関係について規定しています。
第8章 不服審査及び訴訟：税務署の処分に不服がある場合の不服審査手続きや、訴訟に関する規定があります。
第9章 雑則：その他の国税に関する規定があります。
第10章 罰則：国税に関する法律に違反した場合の罰則について規定しています。
* 第11章 犯則事件の調査及び処分：国税に関する犯罪の調査や処分について定めています。

主務官庁と連携

国税通則法の執行は、財務省主税局税制第一課と国税庁課税部課税総括課が主務官庁として担当します。また、国税庁だけでなく、警察庁刑事局組織犯罪対策第一課、法務省刑事局刑事課、東京・大阪・名古屋の各地方検察庁に設けられた特別捜査部とも連携して執行にあたります。

国税犯則取締法との関係

国税犯則取締法は、かつて国税に関する犯則事件を取り締まる法律でしたが、国税通則法に編入されました。

関連事項

国税通則法に関連する事項として、税理士、国税庁、税務大学校などが挙げられます。

まとめ

国税通則法は、国税に関する重要な法律であり、納税者にとって不可欠な知識です。税に関する手続きを行う際には、この法律の内容を理解しておくことが重要です。

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