国立世界文化博物館 (オランダ)

オランダ国立世界文化博物館（Nationaal Museum van Wereldculturen、略号NMvW）は、2014年に設立されたオランダの民族誌博物館です。設立にあたり、既存の3つの博物館を統合しました。この博物館は、世界各地の文化遺産を収集、保存、研究、展示することを目的としています。

機構

国立世界文化博物館は、以下の3つの博物館の収蔵品と活動を統合しています。

熱帯博物館（アムステルダム）
アフリカ博物館（ベルゲンダール）
国立民族学博物館（ライデン）

2017年5月からは、世界文化博物館（ロッテルダム）とも緊密に連携し、より広範な文化交流と理解を促進しています。

収蔵品と活動

統合前の各博物館が長年にわたり取り組んできた研究活動を通じて、世界各地から多様な民俗資料が収集されました。これらのコレクションは、地域ごとに特色があり、その規模も多岐にわたります。

大洋州: 31,451点
アジア: 423,705点
アフリカ: 65,823点
ヨーロッパ: 20,275点
極地方: 17,545点
アメリカ大陸: 約80,000点
北米: 20,045点
中米: 19,671点
南米: 39,422点
カリブ海: 8,809点

これらの膨大なコレクションは、世界中の様々な文化や社会の歴史、伝統、生活様式を反映しており、研究者や学生、一般の人々にとって貴重な情報源となっています。博物館では、これらの資料を基に、展示会や教育プログラム、研究プロジェクトなどを実施し、文化理解の促進に貢献しています。

オランダ国立世界文化博物館は、世界各地の文化遺産を保護し、未来の世代に伝えるための重要な役割を担っています。その活動は、文化多様性の尊重と異文化理解の促進に貢献しており、グローバルな視点を持つ社会の実現に不可欠です。

外部リンク

国立民族学博物館（ライデン）（オランダ語）
熱帯博物館（アムステルダム）（オランダ語）
アフリカ博物館（ベルゲンダール）（英語）
* 世界文化博物館（ロッテルダム）（オランダ語）

もう一度検索