国近友昭

国近友昭の経歴と実績

国近友昭（くにちかともあき）は、1973年4月22日に山口県光市で生まれた陸上競技の長距離走およびマラソンの元選手であり、現在は指導者として活躍しています。彼は日本の陸上界における著名な選手の一人であり、2004年アテネオリンピックの男子マラソン日本代表として参加したことで広く知られています。

初期のキャリア

国近は中学校時代から陸上競技を始めた。光市立浅江中学校に在学中、陸上部の顧問である山村進からの指導を受け、徐々に能力を高めていきました。光高等学校時代には、田村好明教諭の指導の下でインターハイに出場し、さらなる成長を遂げました。

1992年にはNTT中国に入社し本格的な競技生活をスタートさせました。1996年には広島市で開催された第1回全国都道府県対抗男子駅伝で、優勝した広島県チームのアンカーを務め、その名が広まりました。長身で爽やかなイケメンである国近は、現役時代には特に女性ファンから高い人気を得ていたというエピソードもあります。

マラソン選手としての成功

国近は1997年の日本陸上選手権男子10000mで銅メダルを獲得し、翌年には初めてマラソンに出場しました。2003年12月の福岡国際マラソンでは、自己ベストの2時間07分52秒を記録し、優勝を果たしました。この成績により、彼は2004年8月に開催されるアテネオリンピックの男子マラソン日本代表に選出されました。

しかしオリンピック本番ではプレッシャーや調整の失敗が影響し、彼は途中で脱落し、最終的には42位という結果に終わりました。この五輪での結果は、他の日本代表選手たちが好成績を収めた中で、彼にとっては無念の数字となりました。

引退後の活動

国近は2008年に城西大学に入学し、卒業後に陸上界での活動を続けました。在学中は駅伝部の指導にも携わり、知識と経験を次世代に伝える日々を過ごしました。2010年12月5日の福岡国際マラソンを最後に選手としてのキャリアを終え、エスビー食品陸上部のコーチとして新たな道を歩み始めました。

その後、2013年にはDeNAのランニングクラブに移籍し、2016年にはコーチから監督に昇格しました。さらに2021年4月からNTT西日本陸上競技部の監督に就任し、次世代の育成に力を入れています。

成績と自己ベスト

国近は数々の大会で優秀な成績を収めており、5000mや10000m、ハーフマラソン、マラソンの各距離で自己ベストを記録しています。特に、マラソンにおいては自身の記録を2時間07分52秒にまで引き上げ、日本陸上の歴史にも名を刻んでいます。

主な成績

• - 日本陸上選手権男子10000m: 3位（1997年）
• - 東京国際マラソン: 6位（1998年）
• - 福岡国際マラソン: 優勝（2003年）
• - アテネオリンピック男子マラソン: 42位（2004年）
• - 福岡国際マラソン: 最後のレース、18位（2010年）

国近友昭は、素晴らしい選手生活と指導者としての道を歩んでおり、今後のさらなる活躍が期待されています。

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