国防省 (ブラジル)

ブラジル国防省（Ministério da Defesa, MD）は、ブラジル連邦政府の中央官庁であり、同国の防衛政策を統括する重要な機関です。1999年6月10日に、それまで別々に存在していた陸軍省、海軍省、空軍省の三省を統合する形で発足しました。この統合により、ブラジルの軍事組織はより効率的かつ一元的に管理されるようになりました。

国防省は、国防大臣の指揮のもと、ブラジル軍（陸軍、海軍、空軍）の運営、連邦民間航空庁（Anac）を含む民間航空行政、ブラジル航空インフラ業務公社（Infraero）などの関連機関の管理を担当しています。また、米州防衛委員会ブラジル代表（RBJID）や国防大学校（ESG）、軍病院（HFA）といった組織も国防省の管轄下にあります。

ブラジル軍

ブラジル国防省の主要な任務の一つは、ブラジル軍の統括です。ブラジル軍は、陸軍、海軍、空軍の三軍で構成されており、それぞれが独自の役割と責任を担っています。

陸軍: ブラジルの陸上戦力を担い、国内の安全保障や災害救助活動などに従事しています。
海軍: ブラジルの海洋防衛を担い、領海警備や海上作戦、海洋資源の保護などを行います。
空軍: ブラジルの空域防衛を担い、空輸任務や航空作戦、災害救助活動などを実施しています。

その他の主要な組織

国防省は、ブラジル軍の運営だけでなく、以下の様な多様な組織を管理しています。

連邦民間航空庁 (Anac): ブラジルの民間航空行政を監督する機関です。航空安全基準の設定、航空事業の許可、航空機の登録などを担当しています。
ブラジル航空インフラ業務公社 (Infraero): ブラジルの主要空港を管理・運営する国営企業です。空港施設の建設、運営、維持管理などを行っています。
米州防衛委員会ブラジル代表 (RBJID): 米州諸国の防衛協力に関するブラジルの代表機関です。国際的な防衛協力や情報交換を促進します。
国防大学校 (ESG): 国防に関する高等教育機関であり、軍人や文官を対象に、戦略、安全保障、防衛政策に関する教育や研究を提供しています。
軍病院(HFA): 軍人やその家族の医療を担う病院です。


国防省は、ブラジルの防衛と安全保障を確保するために、これらの組織と連携しながら、日々の業務に取り組んでいます。国防省の活動は、ブラジルの平和と安定に不可欠であり、国民の安全を守るための重要な役割を果たしています。

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