国際バレーボール連盟

国際バレーボール連盟について

国際バレーボール連盟（Fédération internationale de volley-ball、略称FIVB）は、バレーボールを統括する国際競技連盟です。1947年に設立され、本部はスイスのローザンヌに位置しています。インドアバレーボールだけではなく、ビーチバレーボールも含む幅広い事業を行っています。

設立と歴史

FIVBは、フランスのポール・リボウを初代会長として、当時22カ国の参加を受けて設立されました。設立直後の1949年には、初めての男子世界選手権が開催され、日本は1951年に加盟しましたが、当時の主流競技が9人制であったため、世界選手権への参加は1960年まで遅れました。

バレーボールは1954年にアテネでのIOC総会でオリンピック競技として検討されましたが、結果は保留に。しかし、日本はFIVBと共にバレーボールを正式競技にしようと活動を始め、1964年の東京オリンピックで見事にその目標を達成しました。この時点で、FIVBの加盟国数は89に達しました。

賢執行の下で、FIVBは1984年にメキシコ人のルーベン・アコスタを新会長に迎え、その後本部がローザンヌに移転され、全世界での統括機能を強化しました。2009年の時点では、FIVBには220の国内競技連盟が加盟しており、この数字はサッカーやバスケットボールを上回っていました。

組織構成と運営

FIVBは、加盟国をアジア、中北米、南米、ヨーロッパ、アフリカの区域連盟に分け、そのリーダーは2年毎に開催されるFIVB総会に出席して予算や計画を審議します。また、バレーボールの国際大会での成績を反映したFIVBランキングが制定されており、オリンピック、世界選手権などから得点が加算されます。2018年10月の時点では、日本は男子・女子ともに6位という評価を受けました。

推進する大会

FIVBは様々な公式大会を主催しており、オリンピック、バレーボール世界選手権、ネーションズリーグなどが挙げられます。さらに、ビーチバレーボール世界選手権やワールドツアーも行われ、多岐にわたります。

論争と問題

FIVBは数多くの議論や問題に直面しています。例えば、1997年には日本の女子チームが新しいユニフォームを着用することに対して、FIVBからのクレームがありました。この問題は、ユニフォームに関する新基準の設立を招く結果となりました。また、2018年にはセルビア女子代表の選手が差別的な行動を取り、組織の古い体質への批判が続く事態に発展しました。

歴代会長

FIVBの歴代会長には、ポール・リボウ（1947年-1984年）、ルーベン・アコスタ（1984年-2008年）、魏記中（2008年-2012年）、アリ・グラサ（2012年-現在）がいます。特にアコスタは日本に好意を寄せており、日本での大会開催が増えました。

結論

国際バレーボール連盟は、競技の発展に大きな役割を果たしており、長い歴史と多くの議論を経て、今日では世界中のバレーボールの普及と競技レベルの向上に寄与しています。

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