国際女子ボクサー協会

国際女子ボクサー協会 (IFBA) について

国際女子ボクサー協会（International Female Boxers Association、IFBA）は、かつて存在した女子ボクシングの世界タイトル認定団体です。この団体は、1997年にアメリカ・ネバダ州ヘンダーソンに本部を置いて設立されました。IFBAは、女子ボクシングの発展と選手たちの活躍を後押しする重要な役割を果たしてきました。

設立と初期の活動

IFBAは1997年2月に公式に設立され、同年8月2日には最初の王者を誕生させました。バンタム級ではイボンヌ・トレビーノ、ライト級ではトレーシー・バード、ウェルター級ではキャシー・コリンズが最初の王者として認定されました。IFBAが認定する世界戦は、男子ボクシングの4大メジャー団体と同様に、全米で中継されることが多く、女子ボクシングの価値が高まる要因となりました。

過去には、ルシア・ライカやホリー・ホルム、カリーナ・モレノといった女子ボクシング界のトップ選手たちがIFBAのタイトルを獲得しており、女子プロボクシングのメジャータイトルの一つとして広く認知されました。

競争の激化と活動の縮小

しかし、2004年以降、世界ボクシング協会（WBA）をはじめとする男子の主要団体が女子ボクシングのタイトルを認定し始めると、多くのトップ選手たちはこれらの新しいタイトルに挑戦するようになりました。この流れにより、IFBAのタイトルマッチは徐々に減少し、その後は長い間ランキングが更新されることもありませんでした。

2011年、IFBAは再生のために元IFBA世界ライトフライ級チャンピオンのキム・メッサーをディレクターに迎えます。2015年には、カリフォルニア州イングルウッドでIFBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチが開催され、その後2016年にメッサーが会長に就任しました。しかし、メッサーの体制下では一試合も実施されず、公式サイトは閉鎖され、Facebookページも更新されない状態となり、事実上の活動休止となってしまいました。

日本との関連性

IFBAと日本ボクシングの関係も深いです。日本女子ボクシング協会（JWBC）時代には、ルシア・ライカが世界スーパーライト級王座を獲得しました。また、2008年には天海ツナミがバンタム級王座を獲得していますが、日本ボクシングコミッション（JBC）はIFBAを公認していなかったため、これらのタイトルは歴代世界王者として認められませんでした。女子プロボクシングを行っている多くの国がIFBAに加盟していたため、JBCに対してWBCやWBAの他にIFBAも公認するように求める声が上がっていました。

その一方で、JWBC時代から活動を行っていた選手や海外で試合を行った選手はIFBAにランクされることがありました。海外で王座に挑戦しても、JBC公認の世界王者としては認められませんでしたが、JBCの承認を受けている限り、ライセンス停止などの処分対象にはならなかったのです。

終わりに

国際女子ボクサー協会（IFBA）の存在とその歴史は、女子ボクシングの発展に重要な役割を果たしました。今後の女子ボクシング界において、IFBAの活動とその影響がどのように評価されるかが注目されます。

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