国際柔術連盟

国際柔術連盟 (JJIF) の紹介

国際柔術連盟、略称JJIF（Ju-Jitsu International Federation）は、世界中の柔術競技を統括する為の国際的な組織です。1977年にドイツ、イタリア、スウェーデンの協力によりヨーロッパ柔術連盟（EJJF）が設立され、その後の1987年には国際柔術連盟（International Ju-Jitsu Federation、IJJF）が創設されました。1988年には名称がJJIFに変更され、統一ルールが定められました。

主な競技種別

国際柔術連盟が管轄する競技は多岐にわたります。最も代表的なものとして以下の三つが挙げられます。

1. ファイティングシステム：この競技は寸止め着衣で行われる総合格闘技とされ、実戦さながらの技術と戦略が求められます。
2. デュオ・システム：二人一組でパフォーマンスを披露する演武競技であり、技術とタイミングが求められます。
3. 寝技柔術：ブラジリアン柔術としても知られ、主に床の上での技術に焦点を当てた競技です。

歴史的背景

JJIFの歴史は、特に1977年に遡ります。当初はヨーロッパの国々が中心に活動していましたが、1987年には国際的な組織としての体制が整い、さらに加盟国の増加に伴い、国際的な権威を確立しました。JJIFは1993年に、国際オリンピック委員会（IOC）公認団体であるGAISFに加盟、次いで1994年にはワールドゲームズ協会にも加盟しました。

特に1997年には、ラハティで行われたワールドゲームズに正式競技として参加し、柔術の普及が進みました。日本においては、1997年に全日本柔術競技連盟（AJJSF）が設立され、さらに2017年にはブラジリアン柔術が全日本柔術連盟（JJFJ）に取って代わりました。

加盟国内競技連盟

JJIFに現在加盟している国は、2019年時点で100カ国を超え、暫定加盟を含めると123カ国になるとされています。代表的な国内競技連盟には、フランス柔道柔術剣道及び関連武道連盟（FFJDA）、アラブ首長国連邦柔術連盟（UAEJJF）などがあります。

また、同連盟の会長は、JJIFの筆頭副会長であるM・アル・ハサミが身を任せており、本部はJJIFと同じ場所に置かれています。それに加え、プロブラジリアン柔術のAJP（Abu Dhabi Jiu Jitsu Pro）がここから分離独立して新たに活動を展開しています。

上部加盟団体との関係

国際柔術連盟は、他の国際団体とも強い関係を持っています。主な加盟団体としては、国際競技連盟連合（GAISF）や国際ワールドゲームズ協会（IWGA）、独立スポーツ組織同盟（AIMS）が存在し、競技の発展と普及を共に進めています。

2020年1月にJJIFはIOC公認団体となり、さらに多くの国での人々に愛されるスポーツとしての地位を確立しています。

今後も国際柔術連盟は、国境を越えた柔術の普及と進化のために活動を続けていくでしょう。

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