国際連合イラン・イラク軍事監視団

国際連合イラン・イラク軍事監視団 (UNIIMOG)

国際連合イラン・イラク軍事監視団（UNIIMOG）は、1988年にイラン・イラク戦争の停戦を監視するために設立された平和維持活動です。この団体の設立は、国際連合安全保障理事会の決議619に基づいて行われました。この決議は、両国が安保理の決議598を受け入れ、停戦に向かう意思を示したことを受け、1988年8月9日に採択されました。

設立と活動内容

UNIIMOGは、設立直後からイランとイラクの軍隊が停戦を迎えるための環境づくりに尽力しました。実際の活動は1988年8月20日に行われた停戦を受けて、両国軍の撤退を監視することに特化していました。この団体には、現地採用の人員を除き、26か国から派遣されたスタッフが参加しており、最大で400名の軍事および民間スタッフが関与しました。

活動の初期には、両国軍が自国の国境内に撤退していく様子が観察され、1990年9月には湾岸危機が勃発しましたが、その間は両国間は比較的平穏な状態が保たれていました。ただし、この間もUNIIMOGは引き続き、撤退の進行状況を確認し続けました。

関連決議と活動期間

UNIIMOGの活動は、いくつかの国際連合安保理決議によって延長されました。具体的には、1988年の決議619に基づいて設立され、その後以下の決議によって活動が延長されました：

• - 決議631（1989年2月8日）: 活動期間を1989年9月30日まで延長。
• - 決議642（1989年9月29日）: 活動をさらに1990年3月31日まで延長。
• - 決議651（1990年3月29日）: 活動を1990年9月30日まで延長。
• - 決議671（1990年9月27日）: 活動期間を1990年11月30日まで延長。
• - 決議676（1990年11月28日）: 活動を1991年1月31日まで延長。
• - 決議685（1991年1月31日）: 最終延長として1991年2月28日までの活動が認められました。

このように、UNIIMOGは1991年2月28日まで活動を続け、最終的に任務を完了しました。イラン・イラク戦争の終息に向けた重要な役割を果たしたことを考えると、その活動は平和維持の一環として非常に意義深いものでした。

国際連合の他の平和維持活動と同様に、UNIIMOGは国際社会の安定に寄与するための重要な存在であり、今後もこのような活動の重要性は変わらないと思われます。

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