国際連合グアテマラ人権監視団

国際連合グアテマラ人権監視団 (MINUGUA)

国際連合グアテマラ人権監視団（United Nations Verification Mission in Guatemala, MINUGUA）は、グアテマラに展開した国際連合平和維持活動です。1997年1月20日の国連安保理決議1094号に基づき設立され、グアテマラ内戦の和平合意の遵守状況を監視する任務を担いました。

背景

グアテマラは、1960年以降、政府軍と反政府武装組織との間で内戦が続いていました。この長年にわたる紛争に対し、1990年から国際的な仲介が始まり、1996年に政府とグアテマラ国民革命連合(URNG)との間で和平合意が成立しました。この和平合意を受けて、1997年1月20日に国連安保理決議1094号が採択され、MINUGUAが設立されることとなりました。

グアテマラ内戦においては、先住民を含む住民に対する弾圧や虐殺事件が多発していました。和平への動きが進む中、1994年からは国連の人権状況監視要員がグアテマラに派遣されていました。MINUGUAは、この活動を引き継ぎ、和平合意の履行状況の監視・検証を通じて、人権状況の改善を支援することとなりました。和平合意には、停戦、URNGの武装解除と合法政党化、先住民などの人権擁護、虐殺事件などの真相究明などが盛り込まれていました。

活動内容

MINUGUAは、最大で132名の軍事要員と支援スタッフで構成され、和平合意の履行状況を監視しました。停戦、兵力分離、武装解除は順調に進み、1997年5月にはURNGの武装解除が完了しました。これにより、MINUGUAはその任務を終え、1997年5月に解散しました。

外部リンク

UNITED NATIONS VERIFICATION MISSION IN GUATEMALA
国際連合安全保障理事会決議1094

もう一度検索