国際連合モザンビーク活動

国際連合モザンビーク活動（ONUMOZ）

国際連合モザンビーク活動（United Nations Operations in Mozambique, ONUMOZ）は、モザンビークに展開された国際連合平和維持活動です。1992年 12月16日の国連安保理決議797によって設立され、モザンビーク内戦の和平合意に基づく停戦監視および選挙支援などを目的としていました。

背景

1980年代、モザンビークでは政府軍とモザンビーク民族抵抗運動(RENAMO)との間で内戦が続いていました。RENAMOは当初、南アフリカ共和国の支援を受けていましたが、南アフリカがアパルトヘイト政策を放棄し国際社会に復帰するにつれて、冷戦の緩和も相まって支援は減少しました。これにより和平への道が開かれ、1992年10月には包括的な和平合意が得られ、停戦が成立しました。

ONUMOZの設立と活動

停戦監視のため、軍事要員が10月中に先行して現地に展開を開始しました。同年12月16日、安保理決議797号によって、国際連合モザンビーク活動(ONUMOZ)の設立が正式に承認されました。ONUMOZの主な任務は以下の通りです。

停戦の監視・検証
各勢力の武装解除または動員解除の実施
復員支援
治安の維持
国内難民への人道支援実施
自由選挙の実施支援

ONUMOZは、最大時で6,576名の軍事要員（1993年11月）と1,087名の文民警察官（1994年10月）を擁する大規模な活動となりました。1994年10月27日から29日にかけて複数政党制による自由選挙が実施され、2,300名の選挙監視要員がその任務にあたりました。

任務の完了と解散

ONUMOZは、与えられた任務を達成し、1994年 12月9日に解散しました。その活動は、モザンビークの和平プロセスを確実なものとし、その後の安定と発展に大きく貢献しました。

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