国際連合寄託図書館

国際連合寄託図書館の概要

国際連合寄託図書館（こくさいれんごうきたくとしょかん、英: United Nations Depository Library）は、国際連合が発行する各種文書や出版物を収集し、一般に公開する図書館システムです。これらの図書館は特に、国連に関連する情報を広めることを目的としています。

寄託図書館の役割

これらの図書館は、国際連合から提供される資料を無償で受け取り、その内容を市民や研究者に公開することが義務付けられています。これは、国連の活動や方針を広く知らしめ、国際理解を深めるための重要な役割を果たしています。国連寄託図書館は、国際的な人権問題、環境問題、開発政策など、さまざまなテーマに関する資料を収集し、整理しています。

日本の国際連合寄託図書館

日本国内には、多くの国際連合寄託図書館が点在しています。以下に、その主な施設を紹介します。

1. 北海道大学附属図書館 参考閲覧室・国連寄託図書館 (北海道札幌市)
2. 東北大学附属図書館・国連寄託図書館 (宮城県仙台市)
3. 国際教養大学図書館 (秋田県秋田市)
4. 国立国会図書館 (東京都千代田区)
5. 東京大学総合図書館 国際資料室 (東京都文京区)
6. 日本大学国際関係学部 国際機関資料室 (静岡県三島市)
7. 中央大学図書館 国際機関資料室 (東京都八王子市)
8. 金沢市立泉野図書館 (石川県金沢市)
9. 京都国連寄託図書館 (京都府京都市、京都外国語大学・アジア関係図書館併設)
10. 神戸大学経済経営研究所図書館・神戸大学国連寄託図書館 (兵庫県神戸市)
11. 広島市立中央図書館・広島市国連寄託図書館 (広島県広島市)
12. 西南学院大学図書館 (福岡県福岡市)
13. 九州国連寄託図書館・福岡市総合図書館 (福岡県福岡市)
14. 琉球大学附属図書館 (沖縄県中頭郡西原町)

また、かつては愛知県図書館・国連寄託図書館（愛知県名古屋市）が存在しましたが、平成22年度限りでその指定が解除されています。

資料の利用方法

利用者は、各寄託図書館に直接訪れることで、国際連合が提供する多数の資料や文書にアクセスすることができます。これには、会議録や報告書、研究資料などが含まれます。これにより、国際的な問題についての理解を深めることができ、また、研究活動や学習の素材として利用することが可能です。国際連合寄託図書館は、公共のサービスとしての役割を担っており、世界における平和と安全の維持といった理念に基づいて活動を行っています。

国際連合寄託図書館は、国際的な問題に対する知識を共有し、一般市民が国際社会の動向を理解するための貴重な場であると言えるでしょう。

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