国際金融協会(IIF)とは
国際金融協会(Institute of International Finance、略称 IIF)は、グローバルな金融サービス業界の協会です。
1980年代初頭の国際債務危機に対応するため、
1983年に主要先進国の銀行によって設立されました。当初は38の銀行から始まりましたが、現在では70か国以上、490を超える銀行を代表するまでに拡大しています。
使命
IIFの使命は、以下の3つを柱としています。
1. リスク管理における金融業界のサポート
2. 健全な業界慣行の発展
3. 加盟国の利益につながる規制、金融、経済政策の提唱
これらの活動を通じて、世界的な金融の安定と持続可能な経済成長を促進することを目指しています。
会員
IIFの会員は多岐にわたり、商業銀行、
投資銀行、資産運用会社、保険会社、ソブリンウェルスファンド、
ヘッジファンド、
中央銀行、開発銀行などが含まれます。世界の金融市場における主要なプレーヤーが参画しています。
主な活動内容
IIFは、会員に対して以下のサービスを提供しています。
新興市場やグローバルファイナンスに関する分析・調査結果の提供
多国間機関の政策を含む政策、および世界の金融市場の参加者に共通の関心のあるテーマについて、一般の議論に影響を与える見解と提案の開発
会員が意見を交換し、政策立案者、規制当局、民間金融機関の間で対話の機会を提供するためのネットワークの調整
これらの活動を通じて、グローバルな金融市場の発展に貢献しています。
組織
IIFの組織は、会長、副会長を含む43名の主要メンバーで構成される取締役会によって運営されています。会長はティモシー・アダムス氏が務めています。事務局はワシントンD.C.に本拠を置き、北京、シンガポール、ドバイ、ブリュッセル、ロンドンにオフィスを構え、グローバルな活動を展開しています。
歴代会長
IIFは、これまで数々の著名な人物が会長を務めてきました。
ウィリアム S.オグデン (創立準備委員会及び暫定理事会議長、
1983年)
リチャード D. ヒル (1984 – 1986年)
バリー・F・サリバン (1986 – 1991年)
アントワーヌジャンコート-ガリニャーニ (1991 – 1994年)
ウィリアム R. ローズ、臨時会長代理 (1994年4月 - 10月)
行天豊雄 (1994 – 1997年)
ジョージ・ブルム (1997 – 1998年)
ジョン R.H. ボンド (1998 – 2003年)
ジョセフ・アッカーマン (2003 – 2012年)
ダグラス・フリント (2012 - 2016年)
アクセル・ウェーバー (2016年 - )
外部リンク
国際金融協会(IIF)ウエブサイト
加盟会員銀行・企業・団体の一覧
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国際金融協会広報