國米櫻

國米 櫻（こくまい さくら）について

國米 櫻は、1992年10月2日に生まれたアメリカの空手家で、彼女の卓越した実力は多くの大会で証明されています。特に2019年にペルーのリマで行われたパンアメリカン大会において、女子の個人形種目で金メダルを獲得し、その名を広めました。また、2020年の東京オリンピックでは、アメリカ代表として参加し、さらなる注目を集めました。

経歴

國米の両親は日本の岡山県出身で、彼女の弟はセーリング選手として活躍しています。彼女は14歳でアメリカのジュニア代表に選ばれ、空手の道を歩み始めました。岡山学芸館高校に在学中は、日本とアメリカを行き来する生活を送っていましたが、同志社大学に進学すると、日本を活動の拠点とするようになりました。空手競技が東京五輪の正式種目として採用されると、再びカリフォルニア州に移住しました。

2012年にはフランスのパリで開催された世界空手道選手権大会で女子個人形種目の銅メダルを獲得しました。翌年にはロシアのサンクトペテルブルクで行われたワールドコンバットゲームズで、同じく女子形種目で銅メダルを手にしました。さらに、2014年にはメキシコのトラスカラで開かれたパンアメリカンスポーツフェスティバルで金メダルを獲得し、国際舞台での実力を示しました。

しかし、世界の舞台は必ずしも彼女に優しいものでありませんでした。ポーランドのヴロツワフでのワールドゲームズ2017では銅メダルをかけた試合に敗れ、また、2018年の世界空手道選手権大会では、イタリアの選手と対戦し、残念ながら敗北を喫しました。2019年にはカタールのドーハで開催されたANOCワールドビーチゲームズに挑戦しましたが、5位という結果に終わりました。

2020年3月、世界空手連盟（WKF）は東京オリンピックに出場する選手を発表し、國米が女子形の部でアメリカ代表として出場することが決定しました。この大会での目標は、自己最高のパフォーマンスを発揮することでしたが、トレーニング中にはアジア系差別の嫌がらせを受け、その様子をInstagramに投稿することで社会問題にも目を向けることとなりました。

東京オリンピックでは形の3位決定戦で再びイタリアのヴィヴィアーナ・ボッターロと対戦しましたが、わずか1.0点差で敗れ、5位に終わりました。それでも彼女は、オリンピック出場者としての誇りと、今後への挑戦の意欲を失いませんでした。

実績

• - 2012年：世界空手道選手権大会　女子個人形　銅メダル
• - 2013年：ワールドコンバットゲームズ　女子形　銅メダル
• - 2014年：パンアメリカンスポーツフェスティバル　女子形　金メダル
• - 2019年：パンアメリカン大会　女子個人形　金メダル

彼女の競技歴は短いながらも、数多くの高い評価を受けた実績を持ち、今後の活躍が期待される選手です。自身の経験を生かし、若い選手たちの活躍を応援し続けることで、新たな空手界の未来を築いていくことでしょう。

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