園芸用語

園芸用語解説集

古くから日本に根付く園芸。しかし、その歴史ゆえに専門用語が多く、初心者には難解な場合があります。本解説集では、園芸で頻繁に使用される用語を、漢語と外来語に分類し、分かりやすく解説します。

漢語編

ここでは、漢字の画数順に用語を説明します。

1画

一才物（いっさいもの）: 種まきや挿し木、接ぎ木から1年以内に開花・結実する植物のことです。一年草などが該当します。

2画

丁字咲き（ちょうじざき）: キク科植物では管状花が、それ以外の植物では雄しべが一部花弁状になった咲き方です。アネモネ咲きとも呼ばれ、菊、ダリア、ツバキ、サザンカなどで見られます。
八重咲き（やえざき）: 花弁（キク科では舌状花）が二重以上に重なり、華やかな印象を与える咲き方です。多くの園芸植物で品種改良によって作出されています。

4画

互生（ごせい）: 茎の節に葉が1枚ずつ交互に付く葉の付き方です。多くの植物に見られる一般的な形態です。
中生（ちゅうせい）: 植物の生育期間における早晩性を表す用語で、開花・結実期が標準的なものを指します。早生や晩生の中間的なタイプです。

5画

四季咲き（しきざき）: 適切な温度が保たれていれば、季節を問わず繰り返し開花する性質を持つ植物のことです。バラやシュウメイギクなどが代表的です。
石化（せきか）: 幹や茎の表面が硬くゴツゴツした状態になる現象で、古木の風格を出すこともあります。サボテンなどに見られます。 また、玉形または柱形サボテンの成長点が異常になり、こぶ状、団塊状に不定形の玉がいくつもできる現象も石化と呼ばれます。
早生（わせ）: 開花・結実が標準的な品種より早い品種のことです。収穫までの期間が短いことが利点です。

6画

好光性（こうこうせい）: 発芽に光を必要とする種子の性質です。微細な種子に多く見られます。

7画

花序（かじょ）: 複数の花が茎に集まってつく配列の形態です。総状花序、円錐花序など様々な種類があります。
対生（たいせい）: 茎の節に葉が2枚ずつ向かい合ってつく葉の付き方です。

8画

実生（みしょう）: 種子から発芽した植物のこと、あるいは種子から植物を育てる方法を指します。

9画

追肥（おいごえ）: 植物の生育期間中に、必要に応じて追加で肥料を与えることです。生育状況に合わせて適切なタイミングで行うことが重要です。
晩生（おくて）: 開花・結実が標準的な品種より遅い品種のことです。
草丈（くさたけ）: 草本の植物の高さのことです。
施肥（せひ）: 肥料を与えること。土壌の養分を補給し、植物の生育を促進します。

11画

剪定（せんてい）: 庭木や盆栽の枝を切ることで、樹形を整えたり、花や実の付きをよくしたりすることです。整枝とも呼ばれます。

12画

斑（ふ）: 葉に、淡色や別の色の不規則な模様が入ることです。「斑入り葉」などと言います。観葉植物では人気の特徴です。
葉腋（ようえき）: 葉が茎に付く部分の付け根のこと。ここから芽や花が伸びてきます。

13画

矮性（わいせい）: 通常の品種より草丈が低い性質のことです。

14画

蒴果（さくか）: 果実が複数の心皮で構成され、成熟すると乾燥して裂開し、種子を散布するタイプの果実です。ケシやツツジなどにみられます。
綴化（てっか）: 成長点が線状になり、植物の先端が帯状に複数に分かれて成長する現象です。サボテンや多肉植物でしばしば観察されます。

15画

蔓性（つるせい）: 茎が他のものに巻き付いたり、吸盤などで付着しながら成長する植物のことです。
輪生（りんせい）: 茎の節に3枚以上の葉が輪のようにつく葉の付き方です。

21画

灌水（かんすい）: 水やり。植物の生育には適切な灌水が不可欠ですが、やりすぎは根腐れの原因となるため注意が必要です。

24画

鱗茎（りんけい）: 短い茎の周りに養分を蓄えた葉が重なり合って球形や卵形になった地下茎のことです。ユリやチューリップなどが該当します。

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