土山希美枝

土山希美枝（つちやま きみえ）氏は、1971年生まれの日本の政治学者、行政学者です。博士（政治学）の学位を持ち、現在は法政大学法学部教授、法政大学大学院公共政策研究科教授として教鞭を執る傍ら、研究活動にも精力的に取り組んでいます。

専門分野は、公共政策論、地方自治であり、特に地方自治体の政策形成過程や、地域人材育成に関する研究に力を入れています。これまでに、京都市「市民参加推進フォーラム」座長、草津市「自治体基本条例検討委員会」委員長、日本公共政策学会理事など、数々の公職も歴任しており、理論と実践の両面から地方自治の発展に貢献しています。

略歴

北海道で生まれ、1994年に法政大学法学部政治学科を卒業。その後、同大学大学院社会科学研究科に進み、1997年に修士課程、2000年には博士課程を修了しました。2001年に龍谷大学法学部助教授として着任し、2011年に龍谷大学政策学部准教授、2015年に同大学教授に昇進。2021年からは法政大学法学部教授として活躍しています。2022年には内閣府地方制度調査会委員にも任命されています。

研究活動

土山氏の研究は、地方自治体の政策形成過程、地域人材育成、市民参加、地方自治体の組織改革など、多岐にわたります。特に、自治体職員の研修制度や、地域公共人材の育成に関する研究は、理論と実践を結びつけるものとして高く評価されています。また、近年の研究では、ファシリテーション能力育成や政策議会における質問力の重要性など、より実践的なテーマにも取り組んでいます。

著作

土山氏は、数多くの著作も発表しており、その研究成果を社会に広く還元しています。主な単著としては、『地域人材を育てる自治体研修改革』、『高度成長期「都市政策」の政治過程』、『市民と自治体の協働研修ハンドブック』、『「質問力」でつくる政策議会』などが挙げられます。これらの著作は、地方自治体関係者や研究者にとって貴重な資料となっています。また、共著としては、『地域公共政策をになう人材育成-その現状と模索』、『市民と自治体の協働研修ハンドブック』、『地域からエネルギーを引き出せ!―PEGASUSハンドブック』、『対話と議論で〈つなぎ・ひきだす〉ファシリテート能力育成ハンドブック』、『公共政策学』などがあります。これらの著作は、多様な視点から公共政策や地方自治を分析しており、読者に深い洞察を与えています。

論文

論文も多数発表しており、『川崎『先駆自治体』の歴史位置』、『アイリッシュウィスキーの再興を地域開発から期待する』、『「自治体再構築」の組織と人材』、『ロー・ジャーナル スケープゴートとしての夕張破綻』、『自治体における「人材-業務バランス」と「地域公共人材」』、『私の本棚 書籍紹介コーナー9 西原理恵子著「ぼくんち」スピリッツとりあたまコミックス』、『書評 中邨章監修,幸田雅治編著「危機発生!そのとき地域はどう動く-市町村と住民の役割」』、『自治体人事戦略の転型を』など、多岐にわたるテーマで研究成果を発信しています。


まとめ

土山希美枝氏は、政治学、行政学の分野において、地方自治、公共政策に関する研究を牽引する第一人者です。教育者として、また研究者として、地方自治の発展に尽力しています。その研究活動は、学術的な貢献だけでなく、地域社会の活性化にも大きく貢献しています。

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