土山駅

土山駅の概要

土山駅（つちやまえき）は、兵庫県加古郡播磨町野添に位置し、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陽本線に属する駅です。駅番号は「JR-A77」で、JR神戸線の一部として利用されています。この駅は明石市の二見町にも一部跨っている地理的特性があります。

歴史

土山駅は1888年12月23日に開業し、山陽鉄道の明石駅と姫路駅間の路線開通に伴って旅客・貨物の取り扱いを開始しました。1906年の山陽鉄道の国有化により国鉄の駅となり、1909年には山陽本線の旅客駅としての機能を持つようになりました。その後、1923年には別府鉄道土山線が開通し、さらなる発展を遂げましたが、1984年にこの路線が廃止され、国鉄単独駅としての運営に戻りました。

1987年の国鉄分割民営化後、土山駅はJR西日本の駅となり、1988年からは「JR神戸線」の愛称を使用し始めます。阪神淡路大震災やその後の復旧作業も経験し、1998年には自動改札機を導入し、さらに近年ではICカード「ICOCA」も導入されています。

駅構造

土山駅は、単式と島式の二つのホームを有する複合型の橋上駅として設計されています。2面3線のホーム構造になっており、停車列車は主に上り1番のりば、下り3番のりばを利用します。ホームの東側は明石市に位置しており、当駅の運営は加古川駅が行っています。

路線およびダイヤ

土山駅では、特に平日の日中には1時間に4本以上の列車が停車し、朝の通勤時間帯には本数が増加します。また、朝は三ノ宮や大阪方面への終点まで停車する普通電車も利用可能です。緊急時には当駅での運転打ち切りやダイヤの見合わせも発生することがあります。

利用状況

2021年度のデータによると、土山駅の1日平均乗車人員は11,657人とされ、播磨町のみならず隣接する明石市やが加古川市からの利用者も多いことが特徴です。

駅周辺の施設

駅周辺には、地方型商店街やいくつかの教育施設があり、圓満寺や兵庫県立考古博物館、播磨町郷土資料館といった文化施設も徒歩圏内にあります。また、イオン土山店や地元のスーパーマーケットも近く、住民の生活に密着した環境が整っています。

バス路線

土山駅北口からは神姫バスが運行しており、明石駅や上新田北口、母里への路線が利用可能です。南口には加古川駅へ向かうバス路線も敷かれ、地域の交通ハブとしての役割を果たしています。

まとめ

このように土山駅は、長い歴史を持ちながらも現代の交通ニーズに応えるべく進化を続ける重要な鉄道駅です。周辺の発展とも相まって、地域の人々にとって便利で親しみのある存在となっています。

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