土岐南多治見インターチェンジ

土岐南多治見インターチェンジ：陶磁器と研究の街への玄関口

岐阜県土岐市土岐津町土岐口に位置する土岐南多治見インターチェンジ（以下、土岐南多治見IC）は、東海環状自動車道に属する重要なインターチェンジです。2005年3月19日、東海環状自動車道豊田東JCT-美濃関JCT間の開通と同時に供用開始されました。

アクセスと料金

土岐南多治見ICは、6ブースの料金所を備え、スムーズな料金収受を実現しています。入口は2ブース（ETC専用1、ETC・一般1）、出口は4ブース（ETC専用2、一般2）の構成です。

直接接続する道路は岐阜県道382号土岐南多治見インター線で、間接的には国道19号にも接続します。この地理的な利便性から、周辺地域へのアクセス拠点として重要な役割を担っています。

周辺環境：陶磁器、研究、そしてショッピング

土岐南多治見ICの周辺は、多様な施設が点在する魅力的な地域です。

まず、陶磁器関連施設が充実しています。有名な土岐プレミアム・アウトレットや、ショッピングとエンターテイメントが融合したテラスゲート土岐、そしてイオンモール土岐など、ショッピングを楽しむことができます。さらに、道の駅土岐美濃焼街道では、地元の陶磁器を堪能できます。

一方で、研究機関も集積しています。土岐プラズマリサーチパーク、総合研究大学院大学物理科学研究科、核融合科学研究所といった最先端の研究拠点が存在し、活気ある知的空間を形成しています。

その他、土岐市役所、土岐市文化プラザ、土岐市立総合病院といった公共施設に加え、岐阜県立土岐商業高等学校、岐阜県立土岐紅陵高等学校、土岐市立土岐津中学校、土岐市立土岐津小学校といった教育機関、山神温泉といったレジャー施設も近隣にあります。

IC名称をめぐる経緯：土岐市と多治見市の協調と葛藤

インターチェンジの名称決定過程は、土岐市と多治見市の協調と葛藤の歴史を反映しています。当初は「土岐南IC」という仮称で市民にも広く認知されていましたが、東濃西部三市一町の合併計画（後に破綻）を背景に、多治見市側は「土岐多治見IC」を強く要望しました。

多治見市は、東濃地域のランドマークとしての地位を主張し、岐阜県知事への直談判や岐阜県議会での議論などを経て、粘り強く交渉しました。一方、土岐市は、道路建設への貢献や市民感情などを考慮し、当初の名称を維持しようとしました。

最終的に、「土岐南多治見IC」という名称で合意に至りましたが、その過程には、両市の思惑や地域間の利害調整の難しさなどが反映されています。現在、高速道路の情報板では「土岐南」と簡略表示されていますが、インターチェンジ入口には「土岐南多治見」の表示があります。

隣接インターチェンジ

せと品野IC
可児御嵩IC
土岐JCT
五斗蒔PA/SIC

まとめ

土岐南多治見ICは、商業施設、研究機関、教育施設、温泉など、多様な施設が集中する地域へのアクセスを担う重要な拠点です。その名称決定過程は、地域間の複雑な関係性を示す興味深い事例でもあります。このインターチェンジは、東海環状自動車道における重要な役割を果たすとともに、地域の活性化にも貢献していると言えるでしょう。

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