土庄町立豊島小学校

香川県小豆郡土庄町に位置する土庄町立豊島小学校（とのしょうちょうりつ てしましょうがっこう）は、地域の子どもたちが通う公立の小学校です。小規模ながらも、特色ある教育活動を展開しており、近年では土庄町立豊島中学校と連携を深める施設一体型小中併設校として、新たな教育環境を構築しています。

概要

学校の規模を示す児童数および教職員数（いずれも2019年5月1日現在）は以下の通りです。

児童数: 全校児童は21名です。学年別の内訳は、1年生1名、2年生2名、3年生2名、4年生6名、5年生6名、6年生4名となっています。少人数ならではのきめ細やかな指導が可能となっています。
教職員数: 教員は5名、職員は4名が在籍しています。児童数に対して比較的多くの人員が配置されており、子どもたちの多様な学びや学校生活を支えています。

沿革

土庄町立豊島小学校の歴史は古く、その源流は明治時代に遡ります。

1873年（明治6年）には、豊島地区内の各地域に家浦小学校、甲生小学校、唐櫃小学校という三つの学校が設立され、それぞれの集落の子どもたちの学び舎として機能しました。
その後、学校の再編が進められ、1970年（昭和45年）には、従前の土庄町立豊島小学校と土庄町立唐櫃小学校が統合・廃止され、新たに「土庄町立豊島小学校」として開校しました。これにより、地域の小学校教育が一元化されました。
学校給食においても先進的な取り組みが評価され、2001年（平成13年）には学校給食文部科学大臣表彰を受けています。
近年における最も大きな変化は、2016年（平成28年）4月1日に実施された、土庄町立豊島中学校との施設一体化です。これにより、小学校と中学校が同じ校舎や敷地内で教育活動を行う施設一体型小中併設校として新たなスタートを切りました。この形態は、小中学校間の連携を密にし、義務教育9年間を通じた一貫性のある教育を推進することを目的としています。

施設一体型小中併設校として

土庄町立豊島小学校が施設一体型小中併設校となったことは、学校運営や教育内容に様々な影響を与えています。同じ施設を共有することで、小学校と中学校の教職員が日常的に情報交換や協力を行う機会が増え、子どもたちの成長段階に応じた指導の連続性が確保されやすくなります。また、小中学生が交流する機会も生まれやすく、年上・年下の子どもたちが互いに学び合うといった教育効果も期待されます。豊島地区という限られた地域において、子どもたちが小学校から中学校へと進む際に環境の変化を最小限に抑えつつ、スムーズな接続を可能にする教育体制が整備されたと言えるでしょう。

まとめ

土庄町立豊島小学校は、長い歴史を持つ公立小学校でありながら、時代の変化や地域のニーズに対応するため、学校の統合や中学校との施設一体化といった再編を経て、現在の姿に至っています。小規模校としての特性を生かしつつ、施設一体型小中併設校として土庄町立豊島中学校と連携しながら、地域の子どもたち一人ひとりに寄り添う教育を目指しています。地域の教育拠点として、その役割を果たし続けています。

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