土曜ドラマ (フジテレビ)

土曜ドラマについて

土曜ドラマは、2007年4月から2010年5月までの期間、フジテレビ系列にて毎週土曜日の夜23時10分から23時55分まで放送された特別なテレビドラマ枠です。この枠では、多彩なジャンルのドラマが展開され、視聴者に刺激的な物語を提供しました。

歴史と概要

この枠は、2007年3月に放送を終えたバラエティ番組『カワズ君の検索生活』を受け継ぐ形で始まりました。実際には、1974年から続いたバラエティ番組枠を一旦終了し、ドラマ専用の放送枠として新たに設定されました。土曜23時台でドラマが放送されるのは、『大盗賊』以来、約30年ぶりのことでした。

初期の放送スケジュールは通常のドラマクールに従っていましたが、先に放送された『SP』から『ハチワンダイバー』にかけて、他の枠より1ヶ月遅れる形での編成に変更されていました。その影響で、土曜ドラマの開始と終了が他枠より1ヶ月ずれていました。また、『33分探偵』や『Room of King』では、放送期間を2ヶ月に設定するなど、柔軟な編成が行われました。

最初の放送作品の視聴率は、平均で11%前後を記録していましたが、『ライフ』は最終回において、深夜ドラマ史上第3位の17.4%を達成しました。次に放送された『SP』は、初回視聴率14.5%、平均視聴率15.4%を記録し、その後の最終回では歴代2位となる18.9%を叩き出しました。これにより、土曜ドラマ枠は深夜帯ドラマの新たな地位を築くこととなりました。

すべての作品は字幕放送され、ハイビジョン制作が行われ、視聴者に高品質な映像体験を提供しました。特に『33分探偵』が初めてレターボックス方式を取り入れた点は注目されました。

放送の休止と復活

土曜ドラマは2010年5月に一旦休止され、その後はバラエティ番組の帯に戻ることが決まりました。2010年5月8日は、フジテレビ制作の最新作として『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』の最終回が放送され、この日をもって土曜ドラマ枠は終了を迎えました。

2010年5月からは特番放送を基にした『潜入!リアルスコープ』がレギュラー放送に昇格し、2011年4月からは『リアルスコープ』の土曜19時枠移動が行われました。その後、2012年4月には約2年ぶりに『土ドラ』として新たなドラマ枠が復活し、2015年には再び23時台後半枠で放送が始まりました。2016年からは、東海テレビ制作による『オトナの土ドラ』に変更されています。

代表的な作品

土曜ドラマ枠で放送された多くの作品には、視聴者に強い印象を残した作品が数多くあります。例えば、2007年には『ライアーゲーム』や『ライフ ～壮絶なイジメと闘う少女の物語～』が放送され、特に『ライアーゲーム』は戸田恵梨香と松田翔太の共演で話題を呼びました。また、2008年には『ロス:タイム:ライフ』、2009年には『魔女裁判』なども展開され、幅広いジャンルのドラマが制作されました。

このように、土曜ドラマは多彩な作品を生み出し、視聴者からの支持を集める重要な枠として機能していました。

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