土浦市立土浦第三中学校

茨城県土浦市に所在する公立中学校、土浦市立土浦第三中学校（つちうらしりつつちうらだいさんちゅうがっこう）は、地域住民からは主に「土浦三中（つちうらさんちゅう）」という略称で呼ばれ親しまれています。

学校規模と特色

本校の規模は、同じ土浦市内の土浦市立土浦第四中学校とおおむね同程度とされています。かつては生徒数が非常に多く、各学年が最大で11クラスにもなる、いわゆるマンモス校として知られていた時期もありました。しかし、その後に土浦市立土浦第六中学校が新設・分離されたことにより、生徒数が適正化され、大規模校ならではの課題が解消されました。現在の生徒数は約650名です。

部活動

土浦第三中学校は部活動が非常に活発で、特に顕著な実績を収めているのが、土浦市内においては唯一の存在である男子ハンドボール部です。この男子ハンドボール部は、全国大会で準優勝という輝かしい成績を残しています。また、吹奏楽部も東関東大会に出場するなど、多くの部活動が精力的に活動し、優れた成果を上げています。

本校で活動している部活動は以下の通りです。

野球部
バレーボール部（男子・女子）
バスケットボール部（男子・女子）
テニス部（男子・女子）
卓球部（男子・女子）
ハンドボール部（男子・女子）
弓道部
柔道部
剣道部
サッカー部
水泳部
科学部
陸上部
吹奏楽部
美術部

年間行事

学校生活における主な年間行事として、毎年9月には全校生徒が参加する体育祭が開催されます。また、11月には文化的行事が行われます。この行事は、かつて茨城県内では本校のみで実施されていた「合奏祭」として知られていました。

合奏祭は、2009年までは「三中祭」という名称で、ステージ発表を行う部門と合奏部門に分かれ、2日間にわたって開催されていました。しかし、2010年からは開催形式が変更され、1日で集約して行われるようになりました。さらに、時代の流れとともに変化を遂げ、2021年からは合奏を中心とした内容から「合唱祭」へと名称と内容が変更され、現在に至っています。

なお、2019年には、例年会場として使用されている土浦市民会館が耐震工事を実施していたため、この年の合唱祭（当時は合奏祭）は、例年より約1ヶ月早い時期に、牛久市中央生涯学習センターを会場として開催されました。

沿革

土浦第三中学校の歴史は、戦後間もない1947年（昭和22年）5月3日に、「土浦市立東（あずま）中学校」として創立されたことから始まります。創立後、学校施設の整備が進められ、1952年（昭和27年）2月11日には第一校舎が竣工しました。同年9月1日には、現在の校名である「土浦市立土浦第三中学校」へと正式に改称されました。翌1953年（昭和28年）11月6日には第二校舎が完成し、同年11月23日には学校のシンボルである校歌が発表されました。さらに、1954年（昭和29年）5月22日には第三校舎も竣工し、初期の校舎整備が完了しました。

その後も教育環境の充実は続き、1968年（昭和43年）8月7日にはプールが完成。1981年（昭和56年）10月24日には防音校舎が竣工し、騒音対策が図られました。この防音校舎は、1984年（昭和59年）2月10日には増築工事が行われています。体育施設も拡充され、1992年（平成4年）には新しい体育館が、2008年（平成20年）には武道館が完成しました。近年では、2011年（平成23年）から校舎の耐震補強および大規模な改修工事が開始されており、生徒の安全と学習環境の改善に向けた取り組みが進められています。

学区

本校が受け入れている主な小学校区は、土浦市立東小学校（ただし中・中村西根地区に限る）、土浦市立荒川沖小学校、土浦市立中村小学校、土浦市立乙戸小学校です。ただし、東小学校区の中でも永国・永国東・永国台地区は、土浦第四中学校の学区となっています。本校の学区内は、約2万5000人の人口を抱えており、土浦市内でも比較的人口が多い地域の一つです。具体的な学区内の主要な町名としては、西根南一丁目から三丁目、西根西一丁目、中村東一丁目から三丁目、中村南一丁目から六丁目、卸町一丁目および二丁目などが含まれます。

著名な出身者

土浦第三中学校からは、様々な分野で活躍する著名な人物を輩出しています。代表的な人物としては、以下の通りです。（敬称略）

小幡 政人（元国土交通事務次官）
青山 大人（衆議院議員）
中島 英里子（柔道家）
太田 徹郎（元プロサッカー選手）
渡邉 諒（プロ野球選手）
* 西宮 悠介（元プロ野球選手）

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