土田雅人

土田雅人氏は、1962年10月21日に秋田県秋田市で生まれました。秋田市立土崎中学校、秋田県立秋田工業高等学校を経て、同志社大学に進学。ラグビー選手としてのキャリアをスタートさせました。同志社大学時代には、平尾誠二氏という生涯の友であり、ライバルでもある人物と出会い、共に切磋琢磨しました。平尾氏、大八木淳史氏、二見健太郎氏らと共に大学選手権3連覇に貢献し、その実力を全国に示しました。

大学卒業後、土田氏はサントリーに入社し、ラグビー部に所属しました。1995年に現役を引退すると、すぐに監督に就任し、その手腕を発揮。監督初年度で日本選手権初優勝という偉業を成し遂げました。1997年には、平尾誠二氏が監督を務める日本代表のフォワードコーチとして、ワールドカップに出場。2000年には、平尾監督と共に代表コーチを辞任しますが、2001年には再びサントリーの監督に就任し、チームを初の日本選手権2連覇に導きました。

2003年にサントリーの監督を退任した後、2008年にはゼネラルマネージャーとして復帰。翌年からは強化本部長として、チームの強化に尽力しました。元オーストラリア代表のジョージ・グレーガン選手をチームに迎え入れるなど、積極的なチーム強化策を講じました。また、ビジネスの分野でも、東京第1支社第1支店長や西東京支店長、東京支社プレミアム営業部長などの要職を歴任し、プレミアムモルツの拡販に貢献。新規販路開拓では社長賞を受賞するなど、ビジネスパーソンとしても高い評価を得ています。

2011年9月にはサントリー酒類執行役員スピリッツ事業部長に就任し、ビジネスリーダーとしてのキャリアをさらに積み重ねました。2015年6月には、日本ラグビーフットボール協会の理事に就任。そして2022年6月には、同協会の会長という重責を担うことになりました。2024年1月1日には、サントリーホールディングス常務執行役員（コーポレートブランド戦略部・CSR推進部・スポーツ事業推進部担当）に就任し、スポーツ事業の推進にも力を注いでいます。

土田氏は、ラグビー選手、監督、ビジネスリーダー、そして協会会長として、多岐にわたる分野でその才能を発揮しています。ラグビー界とビジネス界の両方で培った経験とリーダーシップは、多くの人々に影響を与え続けています。

著書には、『勝てる組織』と『「勝てる組織」をつくる意識革命の方法』があります。

関連事項としては、秋田県立秋田工業高等学校、同志社大学ラグビー部、平尾誠二氏、サントリーサンゴリアスなどが挙げられます。

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