在宅療養支援病院

在宅療養支援病院とは

在宅療養支援病院とは、患者さんが住み慣れた地域で安心して療養生活を送れるように、24時間体制で患者さんの自宅への往診や、訪問看護を提供する病院のことです。患者さんやご家族からの要望に応じて、緊急時には入院できる体制を整えていることも特徴です。

在宅療養支援病院の役割

在宅療養支援病院は、患者さんが自宅で療養する上で、医療面でのサポートを必要とする場合に重要な役割を果たします。具体的には、以下のような役割が挙げられます。

24時間体制の医療提供: 患者さんの状態が急変した場合でも、24時間体制で医師や看護師が対応できるよう、往診や訪問看護の体制を整えています。
緊急時の入院: 自宅での療養が困難になった場合、緊急入院を受け入れる体制を整えています。
他職種との連携: 医療サービスだけでなく、介護サービスとの連携も密に行い、患者さんやご家族をサポートします。

在宅療養支援病院の登録要件

在宅療養支援病院として登録されるためには、以下の要件を満たす必要があります。

1. 24時間連絡体制: 医師または看護師が24時間連絡を受けられる体制を整備し、連絡先を患者さんに文書で提供する必要があります。
2. 24時間往診体制: 患者さんからの求めに応じて、24時間往診が可能な体制を確保し、往診担当医の氏名や担当日などを文書で患者さんに提供する必要があります。他の医療機関の医師と連携することも可能です。
3. 24時間訪問看護体制: 訪問看護ステーションなどの看護職員と連携し、医師の指示に基づき24時間訪問看護を提供できる体制を確保し、担当看護職員の氏名や担当日などを文書で患者さんに提供する必要があります。
4. 緊急入院受入体制: 在宅療養中の患者さんの緊急入院を受け入れられる体制を、自院または他の医療機関と連携して確保する必要があります。
5. 介護支援専門員との連携: 医療サービスと介護サービスの連携を円滑に進めるため、介護支援専門員（ケアマネージャー）と連携する必要があります。

在宅療養支援病院の施設基準

在宅療養支援病院には、以下の施設基準が定められています。

24時間連絡受付体制: 患者さんやご家族からの連絡を24時間体制で受け付ける必要があります。
24時間往診体制: 患者さんの求めに応じて24時間往診できる体制を整える必要があります。
24時間訪問看護体制: 医師の指示に基づき、24時間訪問看護を提供できる体制を整える必要があります。
緊急入院受入体制: 在宅療養中の患者さんの緊急入院を受け入れる体制を確保する必要があります。
連絡先への情報提供体制: 連絡先を患者さんに文書で提供する必要があります。
診療記録管理体制: 患者さんの診療記録を適切に管理する必要があります。
他の保健医療福祉サービスとの連携体制: 他の保健医療福祉サービスとの連携体制を整備する必要があります。
在宅看取り数等の報告体制: 在宅での看取り数などを報告する体制を整える必要があります。

関連事項

在宅医療: 患者さんが自宅で療養する医療全般を指します。
* 在宅療養後方支援病院: 在宅療養支援病院を後方支援する役割を持つ病院のことです。

在宅療養支援病院は、患者さんが住み慣れた場所で安心して療養生活を送る上で欠かせない存在です。医療機関との連携を密に行い、患者さんの生活をサポートしています。

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